公園に個室型授乳室、無料で鍵付き 横浜市が実証実験へ

根岸森林公園(資料写真)

 公園の屋外部分に個室型の授乳室を設置するという全国初の実証実験が8日、横浜市中区の根岸森林公園で始まる。おむつ交換や手洗いも可能な鍵付きの授乳室を、乳幼児連れの保護者に無料で開放。本格導入を視野に子育て世帯の需要を探る。11月5日まで。

 公園を管理する市緑の協会が企画した。設置するのは、ベンチャーのTrim(トリム、同区)などが開発した「屋外用mamaro(ママロ)」。幅2.1メートル、奥行き1メートル、高さ2.2メートルの室内には、おむつの交換台にもなる授乳用ソファに加え、手洗い器やエアコン、鏡が備わっている。

 設置場所は、風雨をしのげるレストハウスの1階部分。付近の管理センターで氏名や連絡先を申込書に記入し、鍵と「使用中」の表示板を受け取れば利用できる。1回の利用時間は20分を目安とした。返却時にアンケートを実施する。

 同協会の担当者は「ファミリー層の利用が多い公園なので、乳幼児連れでも安心して楽しんでもらえたら」と話している。利用時間は午前9時~午後5時。

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