伝説的ラッパー殺害事件の容疑者逮捕 60歳のギャング元リーダー 事件から4半世紀以上経過 

米ラッパー・2パックの殺害事件の容疑者がラスベガス警察に逮捕された。1996年に走行中の車から銃撃され25歳の若さで死亡した2パック、4半世紀以上が過ぎた先月29日にネバダ州の大陪審がドゥエイン「キーフィーD」デイヴィス(60)被告を殺傷能力を持った武器による殺人罪で起訴したかたちだ。

CBSニュースによると、同州クラーク郡のマーク・ディジアコモ検事は裁判中、デイヴィスが2パック殺害を現場で命令し指揮したと話していたという。

同事件は先月13日に27年が経過するも、これまで未解決の殺人事件として知られていた。今回デイヴィスは金曜日の朝に自宅近くを歩いていた時に逮捕されたという。

デイヴィスの逮捕後、ラジオ司会者のマイク・ミューズはABCニュースにこう話していた。「2パックは多作なラッパー、詩人、俳優だった。その詞は現在でも文化や社会のブループリントして生き続けている」「だからこそ彼の死は長いこと常に私たちのもとを彷徨ってきた。実際に彼の身に何が起きたのかということについて」

世界で7500万枚以上のレコードを売り上げた2パック、当時その死は敵対関係にあったノトーリアス・B.I.G.(ビギー・スモールズ)を巻き込むも、ビギー自身も半年後となる1997年3月に射殺されていた。

今年6月2パックはハリウッドの殿堂「ハリウッド・ウォーク・オブ・フェイム」に選出、式典では実妹のセキワ・シャクールさんがその名誉を受け取っていた。

今回のデイヴィス逮捕を受けて、2パックと美術学校ボルチモア・スクール・フォーブ・ジ・アーツ在学中に知り合い親友となったジェイダ・ピンケット・スミスはこうインスタグラムにコメントを残している。「今わたしたちは何らかの解答を得て、気持ちの整理がつくことを望んでいる。RIPパック」

今年始めジェイダは2パックとの関係についてシリウスXMの『ザ・ハワード・スターン・ショー』でこう話していた。「年を重ねて、(2パックと自分の)間にあったものをより理解できるようになった。2人の若者がお互いに強い感情を抱いていたけど、そこに肉体的なものはなかった。私だけじゃないわ!彼もそうだった。『ただ私にキスして、後は成り行きで』って思う時期があった。それは2人にとって、最低のキスである必要があったわ。唯一言えるのは超自然的な力がそれを望んでいなかったってこと」「私は罪悪感ではなく、ただ悲しみを感じる。彼に愛していると言う機会がなかったことを。けど彼はそれを知っていたはず」

(BANG Media International/よろず~ニュース)

© 株式会社神戸新聞社