札幌のタクシーをニセコに 冬の移動手段不足解消図る

 北海道ニセコ、倶知安両町と道ハイヤー協会などは3日、インバウンド(訪日客)需要の増加で深刻化する冬場のタクシー不足を解消するため、札幌市などのタクシー会社から車両、乗務員の派遣を受けることで正式に合意した。

 道路運送法で、タクシー会社は原則、営業区域外での輸送が認められていない。今回は国土交通省の協力を得て同法の例外規定を活用し、12月~来年3月の期間限定で実施する。

 札幌圏に拠点を置く北びしハイヤーなど7社が乗務員計25人、車両計10台を派遣するほか、東京の会社からの追加派遣も検討中。乗務員の宿泊費などは2町が負担する。

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