薄暮時、夜間の交通事故なくせ 岡山県警 巡回や取り締まり強化

市街地などの巡回に向かうパトカーや白バイ

 日暮れが早まる時季を迎え、岡山県警は3日、薄暮時や夜間の交通事故防止対策に乗り出した。年末まで県内全域の事故多発地点をパトカーなどで巡回し、取り締まりを強化する。

 薄暮時や夜間に歩行者がはねられる死亡事故が多い傾向にあることを踏まえた対応。3日夕に県警機動隊庁舎(岡山市北区いずみ町)で出発式を行い、荒瀬行泰交通企画課長が「例年は10月から日没後の死亡事故が増える。街頭に出て緊張感を持った運転を促してほしい」と訓示。赤色灯をつけたパトカーや白バイ計19台が市街地などの巡回に向かった。

 期間中、巡回や取り締まりを強化するほか、早めのライト点灯やハイビームの活用を呼びかけたり、夜光たすきや反射材を配布したりする啓発活動を展開する。

 2022年までの10年間に県内で起きた死亡事故781件のうち、薄暮時や夜間の事故が半数以上(422件)を占め、特に10月は7割近くに上っていた。  

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