バンコクで乱射、2人死亡 容疑者14歳、大型モール

3日、発砲事件が起きたタイの首都バンコクの大型商業施設から退避する人々(ゲッティ=共同)

 【バンコク共同】タイの首都バンコクの大型ショッピングモール「サイアム・パラゴン」で3日午後4時20分(日本時間同6時20分)ごろ、少年が買い物客らに向けて次々と発砲した。トルサク警察長官は2人が死亡、重傷者を含む5人が負傷したと発表。警察は14歳の中学生を容疑者として拘束した。死亡した2人はいずれも女性で、中国人観光客とモールのミャンマー人店員だった。

 在タイ日本大使館は被害者に日本人が含まれるとの情報はないが、全容が不明で確認中だと明らかにした。

 発砲の動機は不明で、警察が少年から事情聴取している。

 現場はバンコク中心部にあるタイ屈指の大型施設で、日本人を含む多くの観光客が訪れる。発砲直後、多数の買い物客らが避難して騒然となった。モールの関係者は「銃声が聞こえて逃げた。乱射事件だと叫ぶ人もいた」と話した。

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