はんぱない得点力!高校選手権得点王から日本代表までたどり着いた3選手

高校サッカーの頂点を決める選手権は、これまで多くの名選手を輩出してきた。レベルの高い大会で得点王になった選手たちはJリーグ、欧州移籍、日本代表と華々しいキャリアを歩んだ選手もいる。

今回は高校選手権得点王に輝いてから日本代表にたどり着いた3選手を紹介する。

史上唯一の2大会連続得点王

平山相太

出身校:国見高

現在の所属:引退

身長190センチに柔らかいタッチと優れた技術で選手権歴代最高のストライカーと称された平山は、高2、3年次に大会史上唯一となる2大会連続で得点王に輝き、アマチュア選手ながら世間から大きな注目を集めた。

国見高卒業後は大学サッカー屈指の名門である筑波大へ進学するが、2年次途中にオランダ1部ヘラクレスに入団した。加入シーズンでリーグ戦31試合8得点と世界中から注目を受けるも、翌シーズンは構想外となってJ1のFC東京へ移籍。2010年には日本代表デビューも果たし、デビューしたイエメン戦でハットトリックを達成するなど将来を有望視されていた。

だがその後は負傷の影響などで思ったような成長曲線を描けず、2016年にFC東京を退団。2017年はベガルタ仙台に移籍したが、公式戦出場ゼロに終わり、同シーズンを持って現役引退した。引退後は仙台大に進学し、現在は筑波大大学院で学生をしながら同大蹴球部でコーチを務めている。

1大会最多ゴールを挙げた得点王

大迫勇也

出身校:鹿児島城西高

現在の所属:ヴィッセル神戸

彼と対戦した滝川第ニ高の選手は「大迫はんぱねぇって」と発したことが有名であり、その言葉通りの活躍で高校サッカー界を沸かせた。87回大会で鹿児島城西高のメンバーとして出場した大迫は一大会最多得点となる10得点の活躍でチームを準優勝へと導いた。

高校卒業後はJ1鹿島アントラーズに入団し、そこでも主力ストライカーとして活躍。2014年から活躍の場をドイツへ移し、1860ミュンヘン、ケルン、ブレーメンなどでプレーした。代表では通算57試合25得点と結果を残した。

総合力の高いストライカーであり、得点力だけでなくボールキープやポストプレー、ラストパス、プレースキックなどFWとして求められるすべてのプレーを高水準でこなす。今季J1でリーグ戦20得点と代表復帰の待望論が挙がるほどの活躍を見せている。

後にJ1歴代最多得点記録を達成した得点王

大久保嘉人

出身校:国見高

現在の所属:引退

高校サッカー出身のストライカーといえば、大久保嘉人の名前は外せない。79回大会で8ゴールを挙げてチームの優勝と大会得点王に輝いた大久保は、国見高卒業後にセレッソ大阪へ入団。つかみどころのないオフザボールの動き、絶妙なラインブレイク、卓越した決定力でプロの舞台でも輝きを放った。

欧州では当時スペイン1部マジョルカ、ドイツ1部ヴォルフスブルクでは思ったような活躍を残せなかったが、川崎フロンターレ時代に2013、2014、2015の3季連続でJ1得点王に輝くなど前人未到の伝説を残し、J1通算191得点と歴代1位の記録を保持している。

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日本代表では通算60試合6得点とクラブでの活躍と比較すると物足りなさを感じるも、2010年ワールドカップ・南アフリカ大会では豊富な運動量でチームの16強進出に大きく貢献した。2021年シーズンにC大阪で現役引退してからは、タレントとしてお茶の間の人気者となっている。

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