「ビックリメン」斉藤壮馬 インタビュー

「この令和の時代に、僕が少年時代だった頃に慣れ親しんでいた『ビックリマン』の新シリーズと、大好きな漫画の原作者の先生が関わる作品に出演できるのは、すごく幸せなことだなと思いました」

コンビニやスーパーのお菓子コーナーで今も見かけるチョコレート菓子「ビックリマン」は、1977年の発売以来、45年以上愛されるロングセラーのお菓子だ。人気の秘密はおまけのシールで、85年に登場した「悪魔VS天使」シリーズは、シールの絵柄のかわいさとストーリー設定の緻密さで大ブームとなり、漫画やアニメも制作された。そんな「ビックリマン」の世界が令和に復活したのが「ビックリメン」(TOKYO MXほか)だ。アニメ「ビックリマン2000」(99~01年)の世代だったという、フェニックス役の斉藤壮馬に、本作への思いや「ビックリマン」に夢中になっていた子どもの頃の話などを聞いた。

――「ビックリメン」の原作となっているチョコレート菓子「ビックリマン」は現在も現役です。

「スタジオでもみんなで食べましたよ。現場で話題になったのは、シールの絵柄もそうですけど、ウエハースとチョコレートのお菓子がしっかりおいしいこと。子どもの頃もたくさん食べていたはずですが、年を重ねた今食べてもやっぱりおいしい。シールに出合うワクワク感はもちろんのこと、キャストの皆さんともお菓子自体のおいしさに感銘を受けながらいただきました」

――斉藤さんは、「ビックリマン」のどのあたりの世代なのですか?

「『ビックリマン2000』の世代で、雑誌に掲載されていた漫画をきっかけにハマって、主に小学校低学年の時に『ビックリマン』を買っていました。それだけに、オーディションのお話をいただいた時は、“令和のビックリマンはこうなるのか!”という驚きがあったのと同時に、自分が子どもの頃に好きだったコンテンツのオーディションを受けられるということで、とても感慨深かったです」

――オーディションを受ける際、「ビックリメン」の資料など見てどう思われましたか?

「どういうシナリオになるかまでは完全に書かれていなかったのですが、キャラクターの概略とラフデザインは拝見しました。魅力的なキャラクターがたくさんいるなという印象で、その段階で武井宏之先生がキャラクター原案を手掛けられていることを知って。僕は先生の漫画を読んで育った世代なので、“何とかして関われたらいいな”と率直に思いました」

――武井さんの作品で言うと「SHAMAN KING」などでしょうか?

「はい。『SHAMAN KING』ももちろんですし、その前に手掛けられていた『仏ゾーン』という作品もすごく好きでした。この令和の時代に、僕が少年時代だった頃に慣れ親しんでいた『ビックリマン』の新シリーズと、大好きな漫画の原作者の先生が関わる作品に出演できるのは、すごく幸せなことだなと思いました」

――斉藤さんが演じるフェニックスはコンビニの店長ですが、役作りはどのように考えたのですか?

「フェニックスは20代後半という年齢設定で、高校1年生のヤマト(梶田大嗣)たちよりも大人なので、最初は大人っぽくしゃべった方がいいのかなと思い、少し低めのトーンの声を作っていました。でも、現場で頂いたディレクションは、もっとキュートで親しみがある、それでいて謎めいた人だということだったんです」

――フェニックスは、ヤマトたちを見守るキャラクターということですが。

「はい。フェニックスは優しい笑みで、ヤマトたちを決して叱ることなく見守ります。僕自身もそうでありたいとは常々思うのですが、なかなか難しいところですね」

――斉藤さんはあまり怒らないイメージですけど。

「確かに、理不尽に怒るようなことはそこまでないと思います。ただ、怒ることと叱ること、つまり言うべきことをきちんと伝えることは別物だと思うので、言うべきことは言うかもしれません」

――声優界で言うとどなたがフェニックスっぽいのでしょうか?

「そうですね…平川大輔さんでしょうか。平川さんは人としてすごくすてきで、穏やかでありながらしっかりと自分の軸を持っていらっしゃる方なので、人としても役者としても尊敬しています。僕も平川さんのようになれるように頑張りたいと思っています」

――声優さんは割と温厚な方が多いですよね。

「はい。『ビックリメン』の現場にいるキャストの方は、みなさん本当に穏やかな方ばかりで笑いが絶えない現場です。マリス役の小西(克幸)さんは、『ビックリマン』シリーズが本当に大好きで、『悪魔VS天使』シリーズの根底にある体系的な話であるとか、『ビックリメン』に至るまでの経緯について、ユーモアを交えながら解説してくださって。僕は表面的なことしか知らなかったのですが、分からないことがあると小西さんに聞いていました」

――かつては「ビックリマン」のおまけシールの交換が、友達とのコミュニケーションの一つになっていました。「ビックリメン」でも、シール交換がきっかけでヤマトに友達ができるシーンもあります。斉藤さんは、友達作りは上手な方でしたか?

「僕はちょっと特殊で、小さい頃はどっちの時期もあったんです。幼稚園児まではすごく社交的で、『みんなで遊ぼう!』と自分から誘うタイプでした。それが、小学校に入ってからはかなり内向的に変わって。でも、小学2年生からまた、幼稚園児の時のように社交的なタイプに戻りました。社交的な時と内向的な時では、全くキャラが異なっていて、これは半分ジョークですけど『守護霊が変わったんじゃないか』と(笑)。両親から見ても、それくらい極端に変わってしまっていたようです。例えば、3歳くらいの時は鉄棒が得意で無限に逆上がりができたけど、それが全くできなくなったり、食べ物も納豆が好きだったのが、食べられなくなったり。守護霊が変わったとしか説明がつかない現象が起きていたそうです。でも、人間誰しもそうだと思いますけど、社交的な部分と内向的な部分の両方を持っていて。きっと、昔は環境の変化を恐れる保守的なタイプだったのだと思います。自分が知っている幼稚園の中なら社交的になれるけど、小学校という新しい社会に一歩踏み出すことが怖かったのかなと。それで、2年生になった頃に小学校にも慣れて、また幼稚園児の時のような社交性が戻ったんじゃないかなって。ちなみに、友達作りの時に役立った僕のスキルは、泥団子磨きです(笑)」

【プロフィール】

斉藤壮馬(さいとう そうま)

4月22日、山梨県生まれ。B型。アニメ「るろうに剣心 -明治剣客浪漫譚-」(フジテレビほか)などに出演中。10月6日スタートの「BEYBLADE X」(テレビ東京系)、「『ヒプノシスマイク-Division Rap Battle-』Rhyme Anima +」(TOKYO MXほか)にも出演。Blu-ray/DVD「斉藤壮馬 5th Anniversary Live ~étranger/banquet~」が発売中。

【作品情報】

ビックリメン
10月5日スタート
TOKYO MXほか
木曜 午後11:30~深夜0:00

発売以来、おまけのシールが人気となったチョコレート菓子「ビックリマン」の令和版アニメ。フェニックス(斉藤)が店長のコンビニはレアな“キラシール”が出やすく、ビックリマンファンや向かいのコンビニに狙われることに。ヤマト(梶田大嗣)もシールを巡る争いに巻き込まれる。

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取材・文/榑林史章 撮影/SHOTA SOTODATE ヘアメイク/紀本静香 スタイリング/本田雄己

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