メッシ加入の立役者が明かす。「彼のために、バルセロナのファンに別れを告げる機会を設ける」

写真:現在負傷により戦線離脱中のメッシ ©Getty Images

アルゼンチン代表リオネル・メッシのインテル・マイアミ加入は、今夏最も注目を集めた移籍の1つとなった。インテル・マイアミでデビッド・ベッカム氏の共同経営者を務めるホルへ・マス氏がメッシのインテル・マイアミ加入の裏側、バルセロナでの試合開催の可能性について、スペイン『Club del Deportista』のインタビューで明かしている。

メッシの加入について、「私は常にメッシ獲得を熱望していた。メッシがインテル・マイアミに来るわけがないと、皆に馬鹿にされたよ。でも現実に、世界最高の選手がマイアミに来ることができ、そこで家族と楽しむことができるのだから、それに勝るものはない」

「2019年、メッシの父であり代理人を務めるホルへ・メッシとのミーティングを計画した。ベッカムと私は3時間かけてホルヘにマイアミのプロジェクトを説明した。新たな偉業を成し遂げるチャンスだ、なぜならメッシは一国のスポーツを変える力を持っている。私はメッシの父親と常にコミュニケーションを取り続け、メッシ本人には4年半かけて説得した。リオネル・メッシが来ることを確信していたし、ワールドカップ後の1月、2月の段階で手応えがあった」

そして、他クラブとの獲得競争については、「世界最高の選手である以上、本当に多くの競争があった。パリ・サンジェルマンが望んだ契約更新だけでなく、バルセロナ復帰の可能性や、アラビアからのオファーもあった。ロサリオ、バルセロナ、マドリード、パリ、マイアミ、ドーハと何度もミーティングを行った。移籍は失敗に終わるかもしれないという、とてつもないプレッシャーを感じていた」

また、バルセロナでの試合開催の可能性に言及し、「メッシがバルセロナのファンに別れを告げる機会を持てるよう、出来る限りのことをすると約束した」と述べ、「インテル・マイアミがバルセロナへ行くか、私たちが何らかの方法で試合を設ける」と付け加えた。

バルセロナ退団時にコロナ禍であったこともあり、メッシはバルセロナのファンに対し直接別れを告げることが出来ていない。メッシのバルセロナ帰還時にどういった形式で試合が行われるのかにも注目だ。
 

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