南砺市の城端別院善徳寺の境内にある推定樹齢500年以上の巨木「大杉」の幹を腐朽のため伐採する作業が3日始まった。高さ22メートルある幹の頂上部から3メートルずつ計2回、輪切りにして、大型クレーンでつるして地面に下ろした。伐採作業は4日も行われる。
枝の伐採は9月29日に始まった。関係者によると、通常の樹齢50年の杉は1本当たり1トンの重さなのに対し、大杉は枝だけで3トンもあった。
幹の伐採作業は、亀渕卓(まさる)輪番や門徒らが見守った。幹回りは最大で約8メートルあり、作業員がチェーンソーで少しずつ伐採。幹の中心部は腐食して空洞になっていた。枝は木工商品、葉はアロマオイルの原料に活用される。善徳寺は「大杉のいのちを次世代につなぐプロジェクト」として大杉2世の培養や植樹などに生かす募金を集めている。