大豆原料のサラダチキン開発…国内初の植物性100% 福井県の「マイセンファインフード」が商品化

マイセンファインフードが開発した大豆のみを主原料としたサラダチキン「植物生まれのグリーンチキン」=9月27日、福井県の鯖江市文化センター

 米菓大手亀田製菓(本社新潟県新潟市)グループのマイセンファインフード(本社福井県鯖江市上野田町、村井龍昭社長)は9月27日、大豆のみを主原料としたサラダチキン「植物生まれのグリーンチキン」を開発したと発表した。同社によると、食塩や添加物を除いて植物性100%の原料によるサラダチキンの商品化は国内初。

 同社は、植物から作る肉などの代替食品「プラントベースフード」事業を展開している。開発期間は約2年で、さまざまな種類の大豆から抽出した大豆タンパクを組み合わせ、加熱の調整など独自製法でチキンそっくりの食感とおいしさを実現。ブロックタイプ(約110グラム)とバータイプ(約60グラム)があり、それぞれペッパー、ハーブ風味の計4種を商品化した。そのまま食べられ、ピンチョスやサラダにも使える。

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 バータイプで卵約2個分のタンパク質、レタス約1個分の食物繊維、豆乳約80ミリリットル分のイソフラボンが含まれ、「女性にうれしい栄養素がこれ一つで取れる」(村井社長)のが特長。10月2日から全国の小売店で順次発売する。小売希望価格はブロックタイプ350円、バータイプ250円(ともに税別)。

 プラントベースフードは、生産時の環境負荷が少なく、体にも優しいイメージから国内の市場規模が拡大している。3月に竣工(しゅんこう)した本社敷地内の新工場で製造し、当面は全国千店舗での取り扱いを目指す。

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