スパークルおおいた 連戦の中でも結果にこだわる 【大分県】

自転車ロードチームのスパークルおおいたは、過密スケジュールをものともせず、結果を残している。9月23、24の両日は中国山東省であった初めての海外レースで黒枝咲哉が第1ステージで5位となり、30日には大分で開催された「おおいたいこいの道クリテリウム(40km)」で準優勝した。大分出身の黒枝咲哉は「毎週レースがあるのは選手としてうれしいこと。リカバリーに重点をおけば、体は回復する。サイクルカルチャーを広めるために結果を出し続けたい」とたくましさをのぞかせた。

今月1日に大分スポーツ公園周辺特設コースで行われた「おおいたアーバンクラシック(約150km)」では、初お披露目となる白ジャージ(ユニフォーム)で出走した。序盤から飛び出す選手が多く、スピードレースに後手を踏んだ大分は、第2集団でレース展開を見ながら後半勝負をもくろんだが、最後までスピードが上がらず全6選手が途中リタイアとなった。黒枝咲哉の兄、黒枝士揮は「スタートからスピードが出なかった。自転車のトラブルもあった。ホームレースで沿道の声援が大きかっただけに残念」と責任を負った。

おおいたアーバンクラシックでは白ジャージで出走した

レースは続き、今週は福岡、熊本、大分3県で初開催の「ツール・ド・九州」に参戦し、翌週には鹿児島国体も控えている。黒枝士揮は「今年の山場として掲げていたツール・ド・九州では、結果にこだわりたい」と強い思いを示す。

ツール・ド・九州の幕開けは、小倉城周辺の小周回コース(約45km)となる「小倉城クリテリウム」。平坦で距離が短いため、スプリンターがそろう大分の得意とするレースだ。「華々しいスタートとするために優勝して、福岡、熊本ステージにつなげ、最後の大分ステージにつなげたい」(黒枝士揮)、「厳しい戦いになると思うが、繊細な戦術で乗り切りたい。サバイバルな展開となると思うが、最後まで諦めない姿を見せたい」(黒枝咲哉)。黒枝兄弟がチームを立ち上げ3年目、自転車で地元・大分を盛り上げる戦いは続く。

沿道では多くのファンが声援を送った

(柚野真也)

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