サウジ、イランとの試合拒否 サッカー場の司令官胸像に反発

イラン・イスファハンのスタジアムに置かれたソレイマニ元司令官の胸像=2日(AP=共同)

 【テヘラン共同】イラン中部イスファハンで2日、サッカーのアジア・チャンピオンズリーグ(ACL)のサウジアラビア・アルイティハドとイラン・セパハンの試合が直前で中止になった。イランメディアなどによると、サウジ側がスタジアムに設置されていたイラン革命防衛隊の元有力司令官の胸像に反発、対戦を拒否した。

 イランとサウジは3月に外交関係正常化に合意。大使館が再開するなど関係改善が進んでいたが、水を差す形となった。

 胸像は2020年に米軍に暗殺された革命防衛隊の精鋭「コッズ部隊」のソレイマニ元司令官のもの。イランでは英雄として国民の間で人気が高い。胸像はピッチの入り口に置かれていた。

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