「あらゆる手段排除せず対応」 財務官、1年ぶり円安水準で

外国為替市場で円が対ドルで下落し、一時1ドル=150円台を付けた円相場を示すモニター=3日夜、東京・東新橋の外為どっとコム

 【ニューヨーク共同】3日のニューヨーク外国為替市場の円相場は対ドルで下落し、一時1ドル=150円16銭と昨年10月21日以来、約1年ぶりの円安ドル高水準を付けた。米長期金利が上昇し、日米の金利差拡大を意識した円売りドル買いが進んだ。円安進行で日本の輸入食品やガソリンのさらなる値上げにつながる可能性がある。

 財務省の神田真人財務官は4日朝、ドルを売って円を買う為替介入の実施の有無について「コメントを差し控える」と述べた。「過度な(為替相場の)変動に対しては、あらゆる手段を排除せず、適切に対応するという考え方を堅持している」とも改めて強調した。

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