新幹線の車内で刃物を持った不審者に対応する訓練 栃木県警とJR東日本合わせて約120人参加

 新幹線や在来線で刃物による切りつけ事件などが相次いで発生したことを受けて、3日に走行中の東北新幹線の車内で、刃物を持った不審者に対応するための訓練が行われました。

 訓練は、JR宇都宮駅から小山駅に向かう東北新幹線の車内で、大声で通話をする男に乗客が注意をして言い合いになり、それに怒った男が刃物を取り出したという想定で行われました。

 これは新幹線や在来線で事件が相次いだことから、不審者への対応や乗客の避難誘導を確認するのが狙いで、栃木県警とJR東日本合わせて約120人が共同で行ったものです。

 乗客が非常用のボタンを押し、近くにいた警備員が駆け付けると不審者を刺激しないような声掛けをして、警察の到着まで時間を稼ぎます。新幹線が小山駅に臨時停車すると、通報を受けて待機していた警察官が車内に突入し、男を取り押さえました。

 東海道新幹線では2018年に殺傷事件、小田急線と京王線では2021年に乗客が切り付けられるなど事件が相次いでいて、県警とJR東日本は今後も連携を深め対策を強化していくとしています。

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