大型車の車輪脱落事故防止へ 栃木運輸支局の職員などが街頭検査

 大きな事故につながりかねない大型車の車輪の脱落事故を防ごうと3日、トラックなどの車輪を止めるねじ・ホイール・ナットのゆるみなどを確認する検査が鹿沼市内で行われました。

 街頭検査は鹿沼市内の国道293号で行われ、関東運輸局栃木運輸支局の職員のほか、鹿沼警察署の署員や県自動車整備振興会の会員ら約20人が参加しました。

 警察官が国道を走っている10トン以上の大型トラックを呼び止めて駐車場に誘導した後、職員らが工具を使ってホイール・ナットのゆるみを確認したほか、ドライバーから聞き取り調査を行いました。

 検査では不正改造をしていた大型トラック1台を摘発し、2週間以内に修復するように要請した「整備命令書」を出しました。

 また、県税事務所が不正軽油の実態を把握するため、燃料の抜き取り調査も実施しました。

 大型車の車輪の脱落事故は昨年度(2022年度)、全国で140件起きていて、前の年度より17件増加し、人身事故が1件ありました。県内では昨年度、車輪の脱落事故が2件起きていて、けが人などはいませんが職員は事故ゼロを目指して、真剣にタイヤの確認作業を行っていました。

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