大阪地検、奈良の町役場を捜索 三郷町発注工事、入札で不正疑い

奈良県三郷町役場を家宅捜索し、押収物を積み込む大阪地検特捜部の係官ら=3日

 奈良県三郷町発注の工事の入札を巡って不正があった疑いがあるとして、大阪地検特捜部が町役場など複数の関係先を家宅捜索したことが4日、関係者への取材で分かった。町の幹部職員が不正に関わった疑いがあり、特捜部が任意で事情を聴いている。

 関係者によると、家宅捜索は3日朝から行われ、町役場のほか、地元の建設会社なども対象となった。町役場には約20人の係官が入り、3日夜にかけて複数の部署を捜索した。特捜部は今後押収した資料を分析し、入札の経緯などを詳しく調べる。

 三郷町の森宏範町長は4日、報道陣の取材に応じ「不信感を招いてしまったのは私の責任。検察庁に協力させていただく」と話した。

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