木村拓哉『教場』新作脚本への“鬼ダメ出し”で撮影延期…前作低迷に「もう失敗できない」と焦り

「撮影延期のことはスポーツ紙で初めて知ったので驚きました。フジテレビから伝えられたのは、報道の翌日のことです。“制作上の問題が生じた”といった説明でしたがあまりに急だったので、何かトラブルがあったのだろうと思いました」

そう語るのはドラマ『教場』に出演予定の俳優の所属事務所関係者だ。

来春放送予定となっていた木村拓哉(50)主演の『教場』シリーズ(フジテレビ系)のスペシャルドラマ。9月21日に報じられた突然の制作延期によって、出演俳優らの間に動揺が広がっている。

「木村さんの“白髪”も話題となった人気作品です。警察学校を舞台に木村さん演じる冷徹な鬼教官・風間公親と生徒たちの人間模様が描かれ、川口春奈さんや眞栄田郷敦さんなど数々の人気俳優が出演しています」(スポーツ紙記者)

ジャニーズ事務所の性加害問題に注目が集まるさなかだったため、延期の理由がスポンサー問題であるといった報道も相次いだ。

フジテレビの大多亮専務が9月29日に行われた定例会見で、「スポンサーの関係ではない」と説明する異例の事態となっている。

テレビ局関係者が本誌に“延期の真相”を明かした。

「いちばんの理由は、木村さんが完成した台本に納得しなかったことなのです。もともと彼は脚本にはこだわりを持っていて、ロケ中でも気になる部分があればスタッフらと徹底的に話し合うタイプですが、今回は大幅に書き直しを望んだほどだったそうです」

多くの俳優が出演する『教場』。撮影延期の影響は小さくないようだ。前出の事務所関係者は語る。

「ロケが予定されていた10~11月のスケジュールが急に空いてしまいました。台本は1カ月前に配布されて、すでに読み込みを始めていたのですが……」

フジテレビが異例の決断をするほどだった木村の“鬼ダメ出し”。それほど『教場』にかける思いは強いようだ。

「木村さんは生徒役のキャスティングに要望を出すなど、本作には準備段階から深く関わっています。しかし、今春に“月9”で放送された『風間公親-教場0-』が平均視聴率1桁台と低迷。苦戦の原因は脚本といわれていました。

ジャニーズ事務所が大揺れのなか、“長兄”としての責任感も強い木村さんは『次はもう失敗できない……』と焦りを感じているそうです」(前出・テレビ局関係者)

本誌がフジテレビに取材すると、「制作の詳細についてはお答えしておりませんが、視聴者の皆様から『教場』の続編を望む声は当社にも多く届いており、現在、制作すべく調整を行っているところです」と回答が寄せられた。

新作にかける木村の熱量はかつてなく高い。彼も納得できるレベルになれば、傑作になることは間違いないだろう。

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