ルアーの背骨を入れ替えるってコト!? ただ巻き特化型の可変アクションビッグベイトの使い方解説!【メガバス2023攻めの新作ルアー!】

日々進化するブラックバスに対抗するべく、ルアー開発もまた日進月歩。その最右翼たるメガバスが2023年に展開する新製品はやはり攻め攻めだ。今回は、メガバスプロスタッフにして琵琶湖の人気ガイド・杉村和哉さんがそんなNEWアイテムのひとつ「スパインX」を解説してくれた。

<スパインXの価格とアクションの連続写真>

●文:ルアマガプラス編集部

杉村和哉

すぎむら・かずや/1984年、奈良県生まれ。大学卒業後、大阪の企業に就職するも、釣りが好きすぎて退職。釣具店勤務を経て、25歳で琵琶湖プロガイド業を開業。誰にでも釣らせる適応力と抜群のトーク力で人気ガイドとなって久しい。好きな釣り方はシャローの巻きモノ。

スパインX(メガバス)

【スペック】

  • 全長:190mm
  • 重量:1.5/8oz
  • タイプ:フローティング
  • カラー:10色

SPINE-X 190F PM ITOアユ

杉村「世の中にルアーは数あれど、ここまで斬新な機構のビッグベイトはあまりないと思います。ルアーの背中に入れるワイヤー(スパイン)が3本付属していて、その本数を変えることでアクションが変化します。3本だとタイトアクション、2本だと少し柔らかくなり、1本だとフレキシブル、0本だとめちゃめちゃワイドになります」。

― スパイン(ワイヤー)の調整方法

軟質エラストマー素材のテールを引っ張って外すと、90度に折り曲げられた形状記憶チタン製ワイヤーが出てくる。これを引き抜いたり追加したりしてワイヤーの本数を変更し、状況に合わせたアクションに調整することができる。

― スパインの本数によるアクション変化は?

スパインを3本入りから1本ずつ減らして動きの変化を連続写真で撮影してみた。いかがだろうか? 3本から2本に減らしたときは正直、目視では違いがよくわからなかったが…1本になるとウネウネとウォブリングが派手になるのが写真からもわかると思う。

スパインXの使い方

― 基本アクション:ほぼただ巻き

杉村さん的使い方はほぼただ巻き。巻きスピードはハイギアでちょい速巻き程度。巻きスピードではなく、スパインの本数でアクションを調整する。

杉村「操作して使うというより、ただ巻き。スパインの数を変えて状況に合わせていく。水がうっすら濁っているくらいなら3本にして動きを抑えたり、濁っていたらワイヤーを減らして動きをワイドにします」。

― 投げる場所

杉村さんが実釣した高山ダムを例に取ると、以下のような場所で投げていた。

バックウォーター白泡を立てながらドバドバと流れる高山ダムのバックウォーター(名張川)。何度もチェイスがあったが。「基本的に夏の高水温でかつ減水傾向のときはバスが深く落ちていくので…流れを好むバスを狙ってバックウォーター攻めです」(杉村)。
流心の流木や岩バックウォーターから少し下ったあたりはまださほど水深が深くなく、立木や岩が目視できる。そういった流れの当たる障害物にもスパイン-Xを何度となくキャストしていた。
シャローのリーズクリークなどシャローのリーズ際もスパイン-Xの出番。リーズの面と平行にストレートリトリーブで攻めていた。しかし、この日のシャローには大型はあまり見られなかった。
岩の隙間バックウォーターへと続く川筋には大きな岩がゴロゴロ。このエリアだけは浅い場所、とくに岩の隙間でベイトを捕食しているバスのボイルが散見された。惜しいチェイスもあったが…。

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