梶裕貴、気になる場所「鹿児島の奄美大島」「家族で農泊に行ってみたい」

楽天グループが、農林水産省の農山漁村振興交付金を活用して取り組む、全国各地の農山漁村に宿泊しながら、現地ならではの食や体験を楽しむ旅行スタイル「農泊」の魅力発信の一環として、人気声優の梶裕貴が登壇する「『農泊1日アンバサダー』就任式」を行った。

本イベントでは、梶が声優を務める「農泊」のオリジナルアニメ動画を初披露。収録秘話を明かした。また、梶に、2人の農泊を楽しむ旅行者になりきってもらい、生朗読に挑戦してもらった。都内大手IT企業に勤める30代システムエンジニアと、駆け出しの20代動画クリエイターのキャラクターを演じ分けた梶は、「ドラマを通して、次第にエネルギッシュになっていく様子を演出できたらな、という気持ちで演じました」とコメント。さらに、農林水産省 鈴木憲和副大臣と楽天グループ株式会社 上級執行役員 地域創生事業 ヴァイスプレジデント木村美樹が登壇し、「農泊」の魅力や今後の展望について語った。

▼楽天、農林水産省が推進する「農泊」のオリジナルアニメ動画を「楽天トラベル」特設ページにて公開

はじめに、楽天の木村美樹が挨拶を行った後に、農林水産省 鈴木副大臣が登壇。「農泊は、農山漁村の活性化のために、さまざまな形で農山漁村に宿泊していただこうというコンセプトです。宿泊していただくことによって、1つめは農山漁村の経済活性化に、2つめは関係人口の増加により結果として地方創生ができるのではないかと考えています。今回は梶さんの声を通して、20〜30代の若い世代の皆様に興味を持っていただくことで豊かな国土形成をしていけたらという思いです」と、農泊の取り組みについて言及した。その後、楽天の木村より、楽天が取り組む「農泊」の推進についての説明があった。木村は「昨年行った意識調査によると、30代以下の回答者は、農泊への認知が低いという一方、農泊を体験してみたいと回答した人が全体の中で最も高いことがわかりました。また、予約動向を分析すると、若年層へのアプローチが課題となっておりました。そこで我々楽天は、若年層をターゲットに農泊の魅力を伝えるオリジナルアニメ動画を作成しました。今度とも地方誘客や農泊などの取り組みを通じて、地域の活性化、地域課題の解決に取り組んでまいります」と熱意を語った。

続いて、この「農泊」の魅力を余すことなくお伝えするために制作された、オリジナルアニメ動画が上映された。梶がMCから演じてみた感想を聞かれると、「僕も、完成した動画は今初めて拝見しました。収録しながら、その土地の風景や空気感を想像し、感じ取りながらアフレコをさせていただきました。より農泊に興味が湧くようなアニメーションになっているなと感じましたね」と話し、笑みを浮かべた。
ここで、この日「農泊1日アンバサダー」に就任された梶に、鈴木副大臣から任命証の授与が行われた。任命証を受け取った梶は、「責任も大きいなと思っていたんですけれど、実際にこのパネルも大きいですね。物理的にも重みを感じます」と1日アンバサダーの重みを感じた様子だ。

「農泊」のオリジナルアニメ動画を更に深堀りすべく、梶に2人の農泊を楽しむ旅行者になりきってもらい、生朗読に挑戦してもらった。
まず演じたのは都内大手IT企業に勤める30代システムエンジニア。日々の仕事に忙殺される中、部下に勧められた農泊。興味を持ち、向かった先は福岡県うきは市。古民家の主人のペースに振り回されながらも、フルーツ狩りや自分で焚く五右衛門風呂などを堪能。主人に教えてもらった山の暮らしや記憶に残る景色など、新しい経験が1人のシステムエンジニアの心を潤していく。梶は、「農泊」の存在に感動した彼の様子を、「責任感溢れる、できる男性」のような声色で演じた。
次に演じたのは、「カジックスチャンネル」のカジックスというキャラクターで動画配信を行う20代動画クリエイターだ。ネタ探しでたまたま「農泊」を知り、有名なアニメ映画にもゆかりのある地ということで、酒造りが体験できる長野県佐久市を訪れます。300年以上続く酒蔵の歴史的な重みや酒造りの大変さを、ライブ配信で紹介していくカジックス。様々な体験を通して人生観が変わっていくストーリーだ。梶は、愛嬌たっぷりにカジックスを熱演。短いストーリーでもカジックスのお調子者で明るいキャラクターが伝わってくる声で、生朗読の迫力を感じさせてくれた。

年齢・仕事も異なるキャラクターを見事に演じ分けた梶に、生朗読を披露した感想を聞くと、「1つめの作品では、『農泊』オリジナルアニメ動画の男性よりも年齢が上の設定。より重圧のかかる仕事の疲れや日々のストレスから解放されたい、という役でした。いろいろな景色や、食べ物、(劇中に登場した)お父さんとの出会いによって徐々に癒されて、エネルギッシュになっていく様子を演出できたらな、という気持ちで演じました」とコメント。実は生朗読で登場した2つの地域は、梶が「楽天トラベル」で公開されている農泊のページを見て“行ってみたい”と思った地域だったそう。それについて梶は「長野県の佐久というところに、僕も仲良くさせていただいているとある監督の作品で実際のモデルになった神社があるんです。僕はその作品が大好きなので、いわゆる聖地巡礼のように見てまわりたいですね」と、心惹かれたポイントについて明かした。

鈴木副大臣も、完成した動画に対し「情景が思い浮かぶようで、すごく良かったと思います。社会人になりたての皆さんって、まだ仕事に慣れていなかったりとか、一生懸命働くことにちょっと疲れを感じてしまうと思うんですよね。そういう時に癒されるものの選択肢として農泊があるということは意外な感じもあり、良い動画だったなと感じています」とコメント。MCから、ヒロインを演じた石川由依についても触れられると、梶は「付き合いの長い声優さんなので、阿吽の呼吸でした」と収録を振り返った。他にも、鈴木福大臣から「1日アンバサダーと言わずに、毎日農泊して、カジックスとしていろいろな場所から発信してほしい」と言われると梶は「本当に、実際に行ってみたいですね。とはいえ、毎日だと本業がどうにもならなくなってしまうので(笑)・・・一年のうち、季節ごとに一回ずつでも行けたら素敵だなと感じました」と四季折々の景色にも興味を持っていた様子だった。

最後は、鈴木副大臣から、「今のシーズンでいえば稲刈りができますし、体験できるコンテンツが季節ごとに違います。いろいろなところに行くのもいいですけれど、1つの場所にシーズンごとに出かけてみるというのも面白いんじゃないかなと思います」と、おすすめの農泊利用法について紹介があった。そして、農泊の醍醐味についても「農泊をすると、地元の皆さんとの交流が生まれると思います。農山漁村は結構個性豊かなキャラクターの方が多いので、そういう皆さんと交流していただけたら嬉しい。地元の皆さんも、都会から来た若い人の存在ってすごく嬉しいと思いますし、都会と農山漁村を行ったりきたりできるようになるといいのかな、と思っています」と農泊の魅力について語った。

イベント後の質疑応答では、「実際に農泊をしてみたいか」との質問も。梶は「先ほど朗読させていただいた2か所もそうですし、鹿児島の奄美大島も気になっています。こちらは農山漁村のうちの海に当てはまる場所。マリンアクティビティもそうですし、魚料理がすごく美味しそうだなと思いました。『楽天トラベル』が公開している『農泊』のページにある写真はどれもめちゃくちゃ綺麗で絶対に惹かれると思うので、ぜひ検索してみてください。僕も家族で農泊に行ってみたいですね」と気になる農泊の場所を明かした。

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