犬童監督らが舞台あいさつ 弁慶映画祭の招待作品決まる、和歌山・田辺市で11月

「引っ越し大名!」((c)2019「引っ越し大名!」製作委員会)

 11月10~12日に開催される「第17回田辺・弁慶映画祭」(実行委員会主催、紀伊民報など後援)の上映プログラムが決まった。招待作品として、特別審査員を務める犬童一心監督の「引っ越し大名!」、弁慶映画祭出身である沖田修一監督の「さかなのこ」など6作品をそろえた。犬童監督らの舞台あいさつもある。

 映画は、和歌山県田辺市新屋敷町の紀南文化会館で上映する。招待作品は鑑賞券が必要(3歳以上)。

 「引っ越し大名!」は、江戸時代を舞台にしたエンターテインメント時代劇。国替え(引っ越し)に苦労する大名と藩士たちの姿を描く。主演は星野源。上映は11日午後6時半から。

 犬童監督は「ジョゼと虎と魚たち」などで知られ、「ゼロの焦点」(09年)と「のぼうの城」(12年)では日本アカデミー賞優秀作品賞・監督賞を受賞している。招待作品の上映後、犬童監督の舞台あいさつがある。

 「さかなのこ」は、魚類学者でタレントのさかなクンの自伝的エッセーを映画化した作品。沖田監督は第2回弁慶映画祭で市民審査賞を受賞し、第一線で活躍している。主演はのん。上映は10日午後7時から。

 中山美穂主演の「蝶の眠り」は、日韓合作のラブストーリー。今年の弁慶映画祭で特別審査員を務めるイ・ウンギョンさんがプロデューサーを務めた。上映は12日午後0時40分から。上映後、イ・ウンギョンさんの舞台あいさつがある。

 他に、沢田研二主演の「土を喰らう十二カ月」(12日午前10時~)、主演の岸井ゆきのが日本アカデミー賞最優秀主演女優賞を受賞した「ケイコ 目を澄ませて」(12日午後5時~)、アニメ映画「それいけ!アンパンマン ロボリィとぽかぽかプレゼント」(11日午前11時~、午後1時半~)も上映する。

 招待作品の鑑賞券は前売り千円(高校生以下は2人まで鑑賞できる)、当日1300円(高校生以下500円)。前売り券は10月5日~11月9日、紀南文館と実行委事務局(市観光振興課内)、ローソンチケットで販売する。コンペティション作品(8本)の鑑賞は無料。

 実行委員会の中田吉昭実行委員長は「全国から集う方々に映画の楽しさを味わっていただくとともに、田辺の良さも知ってほしい」と話している。

 問い合わせは、実行委事務局(0739.26.9929)へ。

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