ダム建設で水没した地域の民俗芸能を伝承する人々‥4年ぶりの例大祭での奉納までの物語を追う!

TOKYO MXでは、10月8日(日)17:00~17:55に『日本の祭り 湖底に届け!地図から消えた郷土の誇り~奥多摩・小河内神社例大祭~』を放送する。
番組では、奥多摩町にある小河内神社の例大祭で奉納される民俗芸能川野の「獅子舞」、原の「獅子舞」、「鹿島踊」を受け継ぎ次世代に伝えようとする人々を追った。
これら3つの民俗芸能は、1957年に完成した小河内ダムの建設に伴って水没した集落を中心に400年以上伝わっているもの。

川野の「獅子舞」は、現在も奥多摩町に残る川野地区で伝わってきた民俗芸能です。この地で祖父が創業したそば店を営む本澤一修さんは川野の「獅子舞」の保存会会長としてこの芸能の継承に奮闘している。地域の人口減少や高齢化に伴って「獅子舞」を踊る担い手が少なくなっていることや、男性が躍るという川野の「獅子舞」の伝統を守ることなど、本澤さんはこれまで受け継がれている川野の「獅子舞」を存続させ次代に継承するために奮闘している。

原の「獅子舞」は、ダム建設で水没した地域で生まれた民俗芸能。こちらは奥多摩町内の地域のみで伝統を受け継ぐことの難しさを感じ、インターネットなどで参加者を募るなどしている。昭島市に住む原島範子さんも町外から参加する一人。彼女たち町外の人たちの力も加えながら伝統の継承を目指している。

「鹿島踊」は、着物で美しく着飾り、顔に白塗りの化粧をした男性たちが踊る民俗芸能だ。この伝統を受け継ぐのは、奥多摩町から東へ約30キロ離れた羽村市に住む人々だった。ダム建設に伴い水没するなどした地域で生まれた民俗芸能で、この地域から羽村市に移り住んだ人々が伝統を受け継いでいるからである。その中で、中学2年生の大野遥斗さん、小学 4年生の将希さん兄弟が父・洋之さんの影響で「鹿島踊」に参加することになり、若い担い手も誕生している。

そんな三者三様に伝統の継承を目指す3つの民俗芸能が今秋の小河内神社例大祭で4年ぶりに奉納される。
川野の「獅子舞」は本澤さんを中心に同世代の3人が練習を重ねる。実は左足にけがを抱える本澤さんの奮闘も紹介。
原の「獅子舞」に魅了され昭島市から参加する原島さんは、予想外のトラブルで例大祭への参加ができなくなってしまう。それによって新たな“獅子”の担い手が必要になった原の「獅子舞」は無事に例大祭で奉納できることはできるのでしょうか!?
そして、中学生と小学生の大野兄弟が参加する「鹿島踊」。例大祭で初めて踊りを披露する2人の約1年に渡る努力を丹念に追う。そして迎える例大祭での踊りの出来栄えは?
新型コロナウィルスの影響で4年ぶりの例大祭での奉納となる3つの民俗芸能を巡るドラマに注目したい。

◆ダイドーグループ日本の祭り 湖底に届け!地図から消えた郷土の誇り~奥多摩・小河内神社例大祭~
10月8日(日) 17:00~17:55 <TOKYO MX1>
※本番組は、番組配信アプリ「エムキャス」でも視聴可能。

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