道内初の医療観察法施設が開設から1年半 刑事責任問われなかった入院患者の治療とは<デジタル発>

開設から1年半を迎えた北大病院付属司法精神医療センター

 重大事件を起こし、精神障害を理由に刑事責任を問われなかった人を治療する道内初の医療観察法指定入院医療機関「北大病院付属司法精神医療センター」(札幌市東区)が昨年4月に開設されてから1年半になる。これまでに2人が治療を終えて退院し、10月中にさらに4人が退院する見込みだ。道内の患者の支援体制が整い、円滑な社会復帰につながるとの期待が高まる一方、病床は常に埋まっており、医療スタッフの不足や患者が退院した後の受け皿不足など課題もある。センターの現状を取材した。(報道センター 広田まさの)

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