『抜け毛が多い犬』との暮らしで注意すべき4つのこと!ケアのポイントやコツまで

「抜け毛が多い犬」との暮らしで注意すべきこと

犬の中には「抜け毛が多い犬」もいますよね。

抜け毛のケアを怠るとトラブルになることもありますので、日々の暮らしの中で注意すべきことやケアのポイント、コツを確認しておきましょう。

1.掃除機のダストボックスは常に清潔にしておく

抜け毛が多い犬との暮らしで注意すべきことは、掃除機のダストボックスは常に清潔にしておくことです。

抜け毛の多い犬と暮らしていると、ほぼ毎日のように掃除機をかけると思うのですが、ダストボックスはあっという間に抜け毛で埋まってしまいます。そしてその中には、抜け毛だけではなく、犬のフケも含まれています。

抜け毛が溜まったまま掃除機をかけると、異臭がすることがありますよね。室内の空気も悪くなってしまいますし、不衛生です。とくに換毛期は、掃除機をかけた後、すぐにダストボックスの抜け毛を捨てるべきです。

ダストボックスを清潔にするためのコツは、水洗いできるのであれば、中性洗剤を使ってキレイに洗い、日陰でしっかり乾燥させることです。

2.換毛期は毎日欠かさずブラッシングをする

抜け毛が多い犬との暮らしで注意すべきことは、換毛期は毎日ブラッシングをすることです。

とくに長毛種である場合、犬の抜け毛が最も多くなる換毛期に抜け毛を取り除かずに放置していると、あっという間に毛玉ができてしまいます。

ブラッシングでは取り除くことができないほど絡まってしまった抜け毛は、根本からハサミで切るしかありません。

短毛種である場合、毛玉はできないかもしれませんが、普段よりも多くなる抜け毛やフケが皮膚にとどまることで不衛生になり、脱毛や膿皮症の原因になることがあります。

ケアのポイントは、根本からしっかりブラッシングをする、ということです。抜け毛だけではなく、フケやホコリも取り除くことを意識することが大事です。

3.季節に関係なく熱中症対策をする

抜け毛が多い犬との暮らしで注意すべきことは、季節に関係なく熱中症対策をすることです。

夏はもちろん、万全な熱中症対策をされていらっしゃると思います。冬はどうでしょうか。暑くないし、むしろ寒いし、熱中症にはならないだろう…と考えていませんか?

抜け毛の多い犬は、アンダーコートが密集して生えています。冬には、毛をめくっても皮膚が見えづらいほど密集して生えます。そのため、熱がこもりやすく、放出しづらくなります。

冬のよく晴れた日の車内は、犬が熱中症になりやすいです。暖房の効いた室内でも熱中症になることがあります。

ケアのポイントは、抜け毛の多い愛犬に適した温度と湿度を保つということです。ダブルコートの犬の場合、温度は20℃~23℃くらい、湿度は40%~60%くらいがよいと思います。

愛犬の様子を見ながら調整してあげてくださいね。

4.ケージやクレートのこまめな掃除をする

抜け毛が多い犬との暮らしで注意すべきことは、ケージやクレートのこまめな掃除をすることです。

ケージの中だけではなく、裏も見てみてください。壁にくっつけて置いている場合、ケージとの隙間にびっしり抜け毛がたまっていることがあります。フケやホコリも含まれています。

クレートの奥まで覗いたことがあるでしょうか。フケの混じった抜け毛の塊が挟まっていることがあります。異臭の原因にもなりやすいです。

清潔にするためのコツは、毎日抜け毛を掃除機で吸い取ることです。クレートは、扉が開閉できるだけではなく、天井が取り外せたり、バラバラに解体できたりするものであるとお掃除しやすいです。

毎日お手入れするとなると面倒なのがケージやクレートですよね。ペット用の消臭除菌ができるお掃除スプレーもひとつ持っていると本当に便利です。

まとめ

抜け毛が多い犬との暮らしで注意すべきことを4つ解説しました。

  • 掃除機のダストボックスは常に清潔にしておく
  • 換毛期は毎日欠かさずブラッシングをする
  • 季節に関係なく熱中症対策をする
  • ケージやクレートのこまめな掃除をする

抜け毛の多い犬との暮らしで最も大切なことは、やはりこまめなブラッシングをすることだと思います。

室内の清潔を保つことが目的であることはもちろん、愛犬の皮膚や被毛の健康を考える上でも大事なのがブラッシングです。

ブラッシングは愛犬と飼い主のスキンシップにもなります。ブラシの種類によっては、皮膚のマッサージにもなります。こまめなブラッシングを心がけてみましょう。

(獣医師監修:寺脇寛子)

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