海洋放出2回目、5日に開始 福島原発処理水、濃度基準下回る

東京電力福島第1原発=8月

 東京電力は、福島第1原発の処理水の2回目となる海洋放出を、5日に開始する。放出予定の処理水1トンを海水1200トンで薄めて大型水槽にため、放射性物質トリチウムの濃度を測定した結果、想定通りの濃度になっていることを4日、確認した。初回と同じ約7800トンを、17日程度かけて放出する。

 東電によると、トリチウム濃度は最大で1リットル当たり87ベクレルで、東電が計画する同1500ベクレル未満(国の基準の40分の1)を大きく下回った。

 2回目放出分の処理水は、測定用タンクの事前の分析で、トリチウム以外の放射性物質は国が定めた基準値未満だった。

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