「国民をまた熱くさせたい」元中日ドラゴンズの井端弘和氏 侍ジャパン新監督就任会見で語る

野球日本代表「侍ジャパン」の新監督に、中日ドラゴンズで活躍した井端弘和氏の就任が決まり、10月4日に会見が行われました。

(侍ジャパン・井端弘和新監督)
「このたび野球日本代表『侍ジャパン』トップチームおよびU-15監督に就任いたしました井端弘和です」

「侍ジャパン」の井端新監督は、神奈川県川崎市出身の48歳。

亜細亜大学を経て1997年のドラフト5位指名でドラゴンズに入団し、荒木雅博氏との鉄壁の二遊間「アライバコンビ」でドラゴンズの黄金時代を支えました。

2014年にはジャイアンツへ移籍し、翌年に現役を引退。

関係者によりますと「侍ジャパン」の栗山監督の後任人事は難航していましたが、これまで選手、コーチとして代表経験が豊富な井端さんに白羽の矢がたったということです。

4日午後4時から東京のホテルで行われた会見で井端新監督は、「侍ジャパン」への思いを語りました。

(井端弘和新監督)
「ことしWBCで優勝しましたし、それは必ず引き継いでいかなければならないと感じています。高い守備力と投手力、世界にひけをとらない打線が証明された。相手チームを柔軟に分析してこれからも戦っていきたい」

CBCテレビには、こんなお宝映像がありました。

2013年、当時の井端選手はジャイアンツへの移籍が決まった際に出演。

(当時の中日監督・谷繁元信氏)
「イバちゃん。とにかく体をしっかり治して男の戦いをしましょう」

谷繁監督を始めチームメイトからのねぎらいのメッセージに目頭が熱くなる井端選手…

(井端弘和新監督)
「谷繁さんには感謝しています。『グラウンドでいい戦いをしたい』と言っていただけたので、それでなんか吹っ切れましたね」

そして去年には侍ジャパンU―12の監督に就任。

ことし行われたワールドカップでは4位に導きました。

(井端弘和新監督)
「ゴロを捕るときに『捕る』って考えると体が動かなくなる。『捕る』っていうのは忘れていい」

ことし8月には、CBCテレビサンデードラゴンズの特別企画に出演。

豊田市足助町でこれまで一度も勝利したことのない地元の少年野球チームを熱血指導。

野球の裾野拡大に力を注いできました。

(井端弘和新監督)
「2023年のWBCでは全国民が熱い思いになったと思いますので、侍ジャパンの結束力を最大限に発揮して全国の野球ファンならびに国民をまた熱くさせたいなと思っております」*

井端新監督の初陣は、来月16日から東京ドームで開催される「第2回アジアプロ野球チャンピオンシップ」になる予定です。

© CBCテレビ