【アンケート結果】認知度は約2割!「ウェルビーイング」って知ってる?

全てのアンケート結果(画像ギャラリー)

知っているようで知らない「ウェルビーイング(Well-being)」。

「聞いたことはあるけれど、あまり知らない」「具体的に何をすればいいのかわからない」、きっと、そんな方もいらっしゃいますよね。

コクヨグループでEコマースサービスを提供する「カウネット」では、コミュニティサイトの会員1,421名を対象にアンケート調査を実施。「個人・職場の健康への取組みについて」と題し、ウェルビーイングの認知度や、具体的な取り組みに関して調査しました。

本記事では、アンケート結果からウェルビーイングの実態を紐解きます。

「ウェルビーイング」の認知度は約2割!

Q. あなたは、Well-being(ウェルビーイング)という言葉を知っていますか?

まずはこんな質問から。

Q. あなたは、Well-being(ウェルビーイング)という言葉を知っていますか?

・知っている 9.6%
・だいたい知っている 9.4%
・聞いたことはあるが、あまり知らない 28.6%
・聞いたこともないし、知らない 52.4%

「知っている」「だいたい知っている」と答えた人は全体の約2割。半数以上は「聞いたこともないし、知らない」と答えています。

ウェルビーイング(well-being)とは、肉体的、精神的、そして社会的に良好な状態を指す言葉で、主に「幸福」や「健康」と訳されています。

まだまだ認知度の低い「ウェルビーイング」。では実際どのような取り組みをすれば、心身および社会的な健康な状態へと近づけるのでしょうか?

心身の健康は、定期健康診断の受診が第一歩

Q. あなたは定期健康診断を受診していますか?

心身の健康のために、何よりも大切なのは「健康診断を受ける」こと。アンケート調査では、定期健康診断を「毎年受診している」という人は約8割となりました。

一方で、こんな現状も。

Q. あなたの職場は、社員の健康づくりに積極的に取り組んでいると思いますか?

・積極的に取り組んでいる 11.0%
・どちらかというと取り組んでいる 35.8%
・あまり取り組んでいない 31.5%
・まったく取り組んでいない 12.6%
・わからない 9.1%

Q. あなたの職場は、社員の健康を大切にしていると感じますか?

・充分感じる 9.1%
・まあまあ感じる 42.8%
・あまり感じない 34.3%
・全く感じない 13.3%
・その他 0.6%

総括すれば、職場が「社員の健康を気遣い、健康づくりに取り組んでいる」割合は半数ほど。従業員に健康診断を受けさせるという義務は果たしつつも、まだまだ多くの職場が課題を抱えていると言えそうです。

健康のために取り組んでいることは?

Q. あなたが、個人的に健康を意識して取り組んでいることがあれば教えてください(複数回答)

Q. あなたが、個人的に健康を意識して取り組んでいることがあれば教えてください(複数回答)

・バランスの取れた食事をとる 58.3%
・適度に体を動かす 53.6%
・リラックスできる時間をもつ 44.5%
・ストレスを減らすよう心掛ける 40.8%
・充分な質の良い睡眠をとる 38.8%
・そのほか 3.0%
・取り組んでいることはない 11.9%

アンケートで「個人的に意識して取り組んでいること」を尋ねたところ、「バランスの取れた食事をとる」ことや、「適度に体を動かす」ことが上位にのぼっています。

「取り組んでいることはない」という答えが11.9%だったことからも分かるとおり、約9割の方が何かしら健康のために自身で取り組んでいることがある、と言えそうです。

職場の健康づくりの取り組みに求めることは?

「職場が社員の健康づくりに取り組んでいる」と答えた人に、具体的な内容を聞くと、「ストレスチェックの実施」「産休・育休制度の推進」「禁煙への取り組み推奨」などが挙げられていました。

一方で「職場の健康づくりの取り組み」に対して求めることとしては、「ラジオ体操やヨガ教室の実施」「スポーツジム費の補助金」「ストレスチェックを行ってほしい」「脳ドッグやがん検診など、健康保険組合で対象外となった検診を受けたい」などが挙がっています。

運動不足を解消するような取り組みや、職場環境への要望など、まだまだ改善できる点がありそうです。

「ウェルビーイング」の認知度は、決して高くはありません。しかし実際は、定期的に健康診断を受けたり、健康のための取り組みを行ったりしている人も多く、きちんと「心身が健康である状態」を目指している、と言えますよね。

また、多くの課題を残す職場環境に対しても、健康づくりの取り組みに対する要望が挙げられるなど、ウェルビーイングを達成するための社会の取り組みも、具体的に見えてきています。

みなさんも日々の健康や精神的な安定、社会的にも良好な状態を目指すため、少しずつ「ウェルビーイング」を意識してみませんか。

【調査概要】
「個人・職場の健康への取組みについて」
調査期間:2023年7月5日~7月11日
調査対象:「カウネットモニカ」会員の中から全国の男女合計1,421名
調査方法:インターネット調査
調査主体:カウネット

(ウェルなわたし/ 伊東 ししゃも)

© ぴあ朝日ネクストスコープ株式会社