メジャー初シーズンを終えた吉田正尚選手、今何を思う? 現地で直撃、福井新聞が単独インタビュー

吉田正尚

 米大リーグ、ボストン・レッドソックスの吉田正尚選手(30)=福井県福井市出身=が10月3日(日本時間4日)までに、米ボルティモアで福井新聞の単独インタビューに応じた。プロ野球・オリックスからポスティングシステムでレッドソックス入りして駆け抜けたメジャー初シーズン。この1年を「人生の分岐点だった」と振り返り、今後の理想の数字として打率3割、30本塁打を掲げた。

 -ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)に向けて早めの調整も行って臨んだメジャー1年目だった。

 「短かった。昨年の日本シリーズからここまで本当にあっという間だった。それほど充実していたし、人生のターニングポイントだったと思う。30歳までに(大リーグへ)というところもあって、実際にここでプレーして不思議な感覚ですね」

 「まあ、WBCの時期は時差ぼけもあってふわふわしていた。逆に何も知らなかったからよかったというのはあるかもしれない。何も知らなかったから受け入れられたのかなと。それが後から疲れとして来たのかもしれない。でもその時はわからない。ダメージが蓄積されていたのかもしれない」

 -打率2割8分9厘、15本塁打、72打点などの成績を残した。

 「理想は日本のオリックス時代のような数字。自分の感覚でやっているから、(後半戦は)四球も取れないな、三振も増えたなって。その中で二塁打、安打もまあまあ打てたかな、左翼(方向)にもいいのが何本かあった。でも、引っ張れた安打が少ない。課題はたくさんある」

 -極端に本塁打を狙うと、やはり数字(成績)のバランスは変わるのか。

 「三振が増えるんじゃないかな。やっぱりある程度、確率を絞らないとダメだから。本塁打を狙うってことは、ある程度は強く振るってことだから」

 -目指すところは。

 「理想は3割30本」

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