西広島バイパスの高架延伸…完成はいつ 工事期間は7~8年の見込み ルートで住民説明会始まる 広島

長年ストップしていた国道2号・西広島バイパスの延伸事業が動き出しました。現在は廿日市市から西区観音本町までとなっている西広島バイパスですが、計画では、そこから広島市中心部を横切ってさらに東に2.3キロ、中区平野町まで伸びることになります。この延伸事業について沿線住民への説明会が始まっています。

3日は広島市中区加古町と住吉町の住民を対象に説明会が開かれ、およそ40人が参加しました。

国道2号線の西広島バイパスは、現在、廿日市市地御前から広島市西区の観音本町まで完成しています。計画では、今後片側1車線の高架道路をさらに東の中区平野町まで2.3キロ延伸し、出口が3カ所、入り口が2カ所できる予定です。

延伸事業費は446億円でそのうち広島市が3分の1を負担します。国土交通省と広島市は、この延伸事業で▽慢性的な交通渋滞の緩和や、▽騒音などの沿道環境の改善を目指しています。

説明会では▽道路全体の交通量は地区によっては4割程度増えるものの、高架下の道路は交通量が最大で5割減少するため、混雑が緩和されること、それに伴い、
▽交通事故の削減や▽騒音の改善も期待できると報告されました。また▽工事期間は7~8年程度かかることが明らかになりました。

出席した住民
「通学路も気になる。すでにある陸橋が高架・バイパスを作る間と、完成後どうなるのかなっていうのが(知りたい)」

住民からは、▽工事期間中の通学路や、▽工事の影響を調べる「家屋調査」の具体的な内容、▽またそもそも住民として建設に反対している、という声が上がりました。

住吉神社 森脇宗彦 宮司
「花火が上げられなくなる可能性がある。そうしたら賑やかな祭り、10万人も出るような祭りも寂れてきます。地域がだんだん沈下していきます」

説明会は、7日まで地域ごとに開催されます。広島国道事務所は▽来年1月から家屋調査の案内を送り、▽来年度からの工事着工を目指すとしています。

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