ノーベル賞選定「国籍関係ない」 ウクライナ侵攻巡る質疑も

アレクセイ・エキモフ氏(Nexdotのサイトから)

 ノーベル化学賞の受賞が決まった3人のうち、アレクセイ・エキモフ氏は旧ソ連出身で、現在のロシア・サンクトペテルブルクにある研究所に所属していた経歴を持つ。発表の記者会見では、記者から「ウクライナ侵攻の最中に、ロシアの科学者に賞を与えることをどう考えたのか」という質問も出た。スウェーデン王立科学アカデミーは「最も重要な発見に貢献した人を選んだ。国籍は関係ない」と強調した。

 ノーベル賞を運営する「ノーベル財団」は、12月10日に行われる平和賞を除く5部門の授賞式と晩さん会にロシア大使らを招待しない方針を示している。化学賞は王立科学アカデミーが選考を担う。

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