青森・農業高の牛舎事故で報告書 組織的な安全対策が不十分

青森県警本部

 青森県十和田市の県立三本木農業高(現・県立三本木農業恵拓高)の牛舎で2021年、実習中の生徒=同県八戸市=が血を流して倒れ意識不明となった事故で、県教育委員会の事故調査委員会は4日、組織的な安全対策が不十分だったことが事故の最大の要因とする最終報告書を公表した。

 青森県警は今年7月、興奮状態の牛に対して振り回した鉄製農具で生徒を負傷させたとして、同校職員として実習助手をしていた男性を業務上過失傷害の疑いで書類送検した。

 報告書はこの点について負傷した際の状況の断定には至らなかったとした上で、農具を振り下ろして牛をたたいたのは「極めて危険で不適切」と主張した。

© 一般社団法人共同通信社