現在マンチェスター・シティで卓越した手腕を発揮しているジョゼップ・グアルディオラ。豊かな資金力で的確に補強し、毎年のように戦術をアップデートしている。
まさに「世界最高の監督」となっている彼であるが、そんなグアルディオラでも使いきれなかった選手も…。
今回は『Planet Football』から「ジョゼップ・グアルディオラが使うのに苦労していた選手たち」をご紹介する。
カルヴィン・フィリップス
グアルディオラとともに戦ったクラブ:マンチェスター・シティ
通常ジョゼップ・グアルディオラの戦術に慣れるまでには1年近くかかるものだが、彼はリーズ・ユナイテッドから加入して2年目になる。しかし大きな進歩が見られていない。
ロドリに次ぐ守備的MFとして重要な存在になることが予想されていたが、まだトップチームでプレーした時間は1000分にも満たない。グアルディオラは「ビエルサは彼から最大限の成果を引き出した。そのように私もカルヴィンにやりたかったが、現状は見ての通りだ」と語っていた。
マリオ・ゲッツェ
グアルディオラとともに戦ったクラブ:バイエルン・ミュンヘン
2013年にボルシア・ドルトムントからバイエルン・ミュンヘンへと移籍したマリオ・ゲッツェ。彼はグアルディオラ就任後初の補強となった。114試合で36ゴールと結果は残したものの、彼のベストなフォームを見せることはなかった。
「技術的には非常に優れた監督だったが、彼は試合のことにしか興味がない。計画の外にある選手のことについては何も考えておらず、共感力がない」とゲッツェは語っており、あまり上手く行っていなかったと示唆している。
メフディ・ベナティア
グアルディオラとともに戦ったクラブ:バイエルン・ミュンヘン
2014年の夏にユヴェントスからバイエルン・ミュンヘンに移籍したモロッコ人DF。攻撃面での貢献も可能なセンターバックとして期待されたものの、グアルディオラとともに戦った2年間はレギュラーとサブを行き来するような時間であった。
ベナティアは昨年「グアルディオラはあまり人間関係を重視しない人なんだ。彼からは『君にはこのような特性があり、このようなことを教えていく。君は私の言うことをやるためにここに来た。友だちになるためではない』と言われた」と話していた。
ズラタン・イブラヒモヴィッチ
グアルディオラとともに戦ったクラブ:バルセロナ
2009年にインテルからバルセロナに移籍したイブラヒモヴィッチ。金銭に加えてサミュエル・エトーを譲渡するという凄まじい条件だった。グアルディオラの下でも結果は残したものの、彼はグアルディオラと全く上手く行っていなかったことを公言している。
「モウリーニョはグアルディオラとは正反対だね。モウリーニョが部屋を照らすコーチなら、グアルディオラはカーテンを引くコーチだ」などとイブラヒモヴィッチは自伝で書いており、「グアルディオラは臆病者」などの有名な発言も。
ダニーロ
グアルディオラとともに戦ったクラブ:マンチェスター・シティ
マンチェスター・シティで2回のプレミアリーグ優勝を経験したダニーロ。しかしイングランドで彼の真価が見られたかという点で言えばNOであり、安定した調子でプレーすることに苦しんでいた。そしてスタメンに入ったり入らなかったりを繰り返した。2年後にはジョアン・カンセロとのトレードのような形でユヴェントスに放出されている。
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ダニーロは後に「グアルディオラと良好な関係を築くのは簡単じゃないんだ。彼は常にリラックスしておらず、いつもサッカーのことを考えている。家でも妻を選手であるかのようにベンチに座らせているんじゃないか」と語っていた。