米下院、共和党ナンバー2出馬へ 議長選、バイデン氏は苦言

会合に出席する米下院共和党のスカリス院内総務=3日、ワシントン(ロイター=共同)

 【ワシントン共同】米下院が3日、共和党のマッカーシー下院議長を解任したことを受け、下院共和党ナンバー2のスカリス院内総務は4日、議長選に立候補すると明らかにした。マッカーシー氏の解任を主導した強硬派の一部も支持を表明しており、有力候補の一人になりそうだ。

 米メディアによると、下院共和党は10日に議長選候補者の主張を聴く会合を開き、11日に選出に向けた採決をする予定。民主党のバイデン大統領は4日の演説で、解任を巡る混乱に関して「不快な雰囲気」を変える必要があると苦言を呈した。政府機関の一部閉鎖を回避するため、必要な予算確保へ協力すべきだと訴えた。

 トランプ前大統領に近いジョーダン下院司法委員長も4日出馬を表明した。保守的な議員連盟を率いるハーン議員も立候補を検討している。下院の勢力は共和党、民主党が拮抗しており、議長選出が難航する可能性もある。

米下院共和党ナンバー2のスカリス院内総務(ゲッティ=共同)

© 一般社団法人共同通信社