9月の茨城県内景気 3カ月ぶり改善 帝国データ水戸

経済情報

帝国データバンク水戸支店が4日発表した9月の茨城県内景気動向指数(DI)は前月比0.4ポイント増の43.3で、3カ月ぶりの改善。企業の価格転嫁が進んでいることや運輸・倉庫の上振れがプラスに働いた。

業種別では全9業種のうち運輸・倉庫、不動産、建設、農・林・水産、サービスの5業種が改善。最も改善幅が大きかったのは同8.8ポイント増の運輸・倉庫で、人の流れの回復による旅客、貨物輸送需要の拡大などが上向き要因となった。

悪化したのは金融、卸売り、小売りの3業種。同16.7ポイント減と悪化幅の大きかった金融は、倒産に伴う代位弁済の増加や、消費者の節約志向によるクレジットカード利用の減少などが理由だった。製造は横ばい。

規模別では大企業が同0.5ポイント増の42.2で3カ月連続の改善。中小企業は同0.4ポイント増の43.4で3カ月ぶりの改善。

先行きは3、6カ月後とも45.2。物価高、燃料費高騰によるコストの高止まりが懸念される。

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