「マリエとやま」の全面開業、24年6~7月に再延期 家具・家電店入居へ

改装工事中のマリエとやま=富山市桜町

 今秋に予定していた富山駅前の商業施設「マリエとやま」の全面開業が、2024年6~7月まで遅れることになった。新型コロナウイルスの影響でテナント事業者の経営が悪化し、出店交渉が遅れているため。運営会社の富山ターミナルビル(富山市桜町)の水田整社長は北日本新聞の取材に「遅れてはいるものの、一定の見通しは立った。今後は家具・家電を扱う大型テナントも入る計画だ」と話した。

 マリエとやまでは22年夏以降、改装工事を終えたフロアから店舗が順次オープンしてきた。当初は22年度中の全面開業を目指してきたが、その後、今年9月に延期されていた。

 今回は再度の延期。富山ターミナルビルによると、出店交渉していた事業者の中には、新型コロナによる売上減や実質無利子・無担保融資(ゼロゼロ融資)の返済開始で経営が悪化し、賃料の低い路面店に切り替えたところもあったという。

 現在は中古品売買店や登山用品店、ゲームセンターなど約30のテナントが営業し、床面積では半分程度が埋まっている。24年3月には8割程度が開業し、全面開業時のテナント数は50程度になる見通しだ。

 マリエとやまは1987年開業。7階建てで、立体駐車場343台分を備える。

© 株式会社北日本新聞社