五年祭(大船渡)の保存会が発足 県無形民俗文化財に指定見通し

盛町五年祭の館山車

 大船渡市盛町の「盛町五年祭」の保存会が新たに発足した。地元の天照御祖(あまてらすみおや)神社(長谷川瑞彦宮司)の式年大祭で、安全と五穀豊穣(ほうじょう)の願いを込めて4年に1度開催。今月、県無形民俗文化財に指定される見通しで、運営を担う奉賛会と連携し、荘厳な祭典や各行事を後世に継承していく。

 総代役員や各地域の公民館長ら約40人が9月30日、同神社で設立会議を開催。長谷川宮司が五年祭の概要や歴史、保存会設立の必要性などを説明した。

 組織名を「盛町(さかりまち)五年祭保存会」とし、会長には同神社総代会長の水野公正さん(76)=大船渡市盛町=が就任。町内に繰り出されるみこし行列や曲録、館山車、権現舞、はやし屋台などの後世への継承を事業とする会則や各役員を決定した。

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