DバックスがヘイゼンGMと契約延長へ 6年ぶりのプレーオフ進出

ワイルドカード・シリーズ第1戦の勝利から一夜明けた日本時間10月5日、ダイヤモンドバックスがマイク・ヘイゼンGMとの契約を延長したことが明らかになった。まだ球団からの公式発表はないものの、MLB公式サイトでダイヤモンドバックスを担当するスティーブ・ギルバート記者などが伝えている。ヘイゼンの新契約は2028年まで。2029年の契約は球団側に選択権のあるオプションとなっている。2016年10月から現職にあるヘイゼンだが、10年を超える長期政権を築くことがほぼ確実となった。

ヘイゼンはインディアンス(現ガーディアンズ)でMLBのフロントオフィスのメンバーとしてのキャリアをスタートし、2006年からの11シーズンはレッドソックスに在籍。選手育成部長を務めたあと、2012年からGM補佐に昇格し、2016年は1シーズンだけGMを務めたが、その実力を評価され、2016年10月にダイヤモンドバックスへ引き抜かれた。

ヘイゼンがダイヤモンドバックスでGMを務めた1年目のシーズン、2017年は93勝69敗で地区2位となり、ワイルドカードを獲得してプレーオフ進出。一発勝負のワイルドカード・ゲームでロッキーズを破ったが、地区シリーズではドジャースの前に3連敗を喫して敗退した。その後は5年連続でプレーオフ進出を逃し、2021年には球団ワースト記録にあと1と迫る110敗を喫したものの、今季は84勝78敗で地区2位となり、第3ワイルドカードを獲得。第6シードで6年ぶりのプレーオフ進出となった。

チーム再建期間のドラフトでは、コービン・キャロル、アレック・トーマス、ブランドン・ファートといった有望株たちを獲得し、彼らは今季のプレーオフ進出に大きく貢献。特に、今年3月に8年1億1100万ドルという大型契約で2030年まで契約を延長したキャロルは、打率.285、25本塁打、76打点、54盗塁、OPS.868という見事な活躍を見せ、ナ・リーグ新人王の最有力候補に挙げられている。

トレードでは、ザック・ギャレン、ケテル・マルテ、ガブリエル・モレノといった主力選手の補強に成功。モレノとキャロルはともにワイルドカード・シリーズ第1戦で本塁打を放ったが、23歳以下の複数の選手がプレーオフの同じ試合で本塁打を放つのは、史上7度目のことだった。ヘイゼンが作り上げたチームがどこまで勝ち進んでいくか注目したい。

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