大人の入口に立った二人 何者かになろうと葛藤する等身大の姿 「青すぎる、青」予告

2023年10月27日より鹿児島先行上映、11月4日より全国公開される、桜島を背景に昔ながらの懐かしい風景と近代建物が共存する鹿児島市などを舞台に描いた青春ファンタジー映画「青すぎる、青」の、本予告編が公開された。

予告編では、美大の卒業を間近に控えるも、父の死により喪失感を抱えたままの主人公・美巳(上大迫祐希)と、対照的な性格の親友・希良(原愛音)の姿が収められている。青春を終え、大人の入口に立った二人の、何者かになろうと葛藤する等身大の姿が、鹿児島の美しい原風景とともに描き出されている。

「青すぎる、青」は、唯一の家族だった父親を亡くし、心に穴があいたままの美巳(みみ)が主人公の作品。父の代わりに店を切り盛りするためにやって来た伯母・嘉子にも、訳もなく当たり散らし、目前に控えた美大の卒業制作も手を付けられず落ち着かない日々を過ごしている美巳。親友の希良(きら)は、何事も前向きな性格ながらも、そんな自分自身を持て余している。美巳との向き合い方がうまくいかない嘉子もまた、人には言えない深い秘密を抱えていた。そんな美巳に不可思議な変化が起こり始め、見えないはずのモノが見え、聞こえるはずのない声や音が聞こえるようになってしまう。

監督は、大林宣彦監督に師事し、ウクライナ、ロシア、台湾などさまざまな国の美しい風景を背景に人間模様を描いてきた今関あきよし。「スパゲティコード・ラブ」「神田川のふたり」などの上大迫祐希(鹿児島出身)が主人公の美巳役を演じる。美巳の親友で心に痛みを抱える希良役を「僕の町はお風呂が熱くて埋蔵金が出てラーメンも美味い。」などの原愛音が、秘密を抱える美巳の伯母の嘉子役を佐伯日菜子が務める。鹿児島出身で長編作品初出演の肥後遼太郎や、逢澤みちる、窪塚俊介らも出演する。

また、上大迫や原愛音ら出演者のリラックスした姿がおさめられた、撮影現場のオフショットも公開された。

【作品情報】
青すぎる、青
2023年10月27日(金)より鹿児島ミッテ10にて先行ロードショー
2023年11月4日(土)より新宿ケイズシネマを皮切りに全国順次ロードショー
配給:アイエス・フィールド
©2023「青すぎる、青」製作委員会

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