「艦これ」開発者、地域活性化起業人に 一関の観光に貢献期待

「一関の良さを生かし、新たな観光の展開を考えたい」と意気込む岡宮道生さん

 一関市の地域活性化起業人に、人気ネットゲーム「艦隊これくしょん(艦これ)」などを手がけたゲームプロデューサー岡宮道生(みちお)さん(59)=東京都=が着任した。「一関の豊富な資源を生かし、新たな流れをつくりたい」と観光分野に知見を生かす。

 岡宮さんは静岡県熱海市出身で、IT大手DMMグループのゲーム制作会社、「EXNOA(エクスノア)」の開発支援部に所属。艦これの開発責任者を務め、エンターテインメント製品の企画開発などを行うスクウェア・エニックスにもかつて在籍し、「ロマンシング サ・ガ」シリーズの企画や宣伝も担当した。ゲーム音楽などの作曲家としても活動する。

 地域活性化起業人は、都市圏の企業のノウハウを地方に生かす国の人材派遣制度。一関市は外国人観光客誘客を進める中で制度の活用を検討し、同グループに相談して岡宮さんの派遣が決まった。任期は最長3年で、月10日程度、市に滞在しながら体験ツアー企画や情報発信、地場産品の海外販路開拓などに取り組む。

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