秋の彩りを演出 白く可憐な「そばの花」 農水省の地理的表示(GⅠ)に登録された"鹿沼在来そば"

 地域の産物や食品ブランドを守る農林水産省の地理的表示(GI)に今年(2023年)7月に登録され、8月に種がまかれた「鹿沼在来そば」が花を咲かせました。

 鹿沼市下遠部にある「鹿沼在来そば」の畑では、約2ヘクタールの敷地に真っ白なソバの花と真っ赤なヒガンバナが共演し秋の彩りを演出しています。

 「鹿沼在来そば」は、鹿沼市で江戸時代以前から栽培が始まったとされるこの地区の特産で、通常のそばに比べて、低タンパクでデンプンの量が多く豊かな香りが特長です。

 「鹿沼そば振興会」は、「鹿沼在来そば」を農林水産省が地域の食品ブランドなどを保護する制度地理的表示(GI)の対象になるように2021年春に申請し、今年7月に念願の登録となりました。振興会では、この登録を生かして「鹿沼在来そば」をPRしたい考えです。

 「鹿沼在来そば」は、10月の中旬ごろから収穫が始まります。来月(11月)鹿沼市で開かれるそばのイベント「そば天国 鹿沼そば味比べ」で初めて販売される予定です。

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