8日に「もおか木綿フェスタ」 白生地特化の作品展示など

もおか木綿フェスタへの来場を呼びかける花井さん

 【真岡】真岡商工会議所は8日、「もおか木綿フェスタ」を荒町の真岡木綿会館周辺で開く。昨年から織子の作品展を中心とした催しに衣替えし、今回も機織りや種取り、染色の各体験など市を代表する伝統工芸の魅力を押し出す。

 会館に隣接する県有形文化財岡部記念館「金鈴荘」で行う展示のテーマとして、今回は染色をしない白生地に特化する。真岡木綿工房の織子12人が20点以上の布作品を並べ、糸の太さや密度、デザインの違いで表現する基本の平織りの多様さ、深さを感じてもらう。

 収穫時期を迎えた綿花の種取りや、冷凍イチゴを用いた染色、真岡木綿を用いたバッグを商品化している栃木市の「いちひこ帆布」が協力した制作体験もある。

 今回新たに、関東職業能力開発大学校(小山市)の学生が開発したオリジナルの機織り機も登場する。開発に当たって真岡木綿の関係者とも交流しており、学生たちが努力した成果を実演する。

 県伝統工芸士でもある織子代表の花井恵子(はないけいこ)さん(69)は「織子にとっても日頃の努力の成果を見てもらえる貴重な機会。さまざまな企画で真岡木綿のよさを感じてもらいたい」と話す。

 午前10時~午後2時。(問)真岡木綿会館0285.83.2560。

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