福島第一原発の処理水 東京電力が2回目の海洋放出を開始

東京電力は福島第一原発の処理水について、2回目の放出を5日午前10時18分に開始しました。

東京電力によりますと、希釈した処理水の濃度を調べたところ1リットル当たり最大75ベクレルと放出の基準となる1500ベクレルを大きく下回りました。

気象条件も整っていて、放出後のモニタリングが可能と判断し2回目の海への放出を開始しました。

今回の放出予定量は初回と同じ約7800トンで、17日間かけて放出する予定です。

8月から9月にかけて行われた1回目の放出では、周辺の海水や魚に含まれるトリチウムの濃度に異常は確認されていません。

宮城・石巻市の漁師「心配なところはありますけども、特に実害は今のところはないです。一生懸命魚を取ってくるので、それをおいしく食べてもらうことしかないですよね」

宮城県石巻市の齋藤正美市長は、ホタテの漁業者から、価格の下落で2024年の仕入れがままならないと聞いているとして、次のように述べました。

齋藤正美石巻市長「そういうことがないように、早急にその対策をしてほしいということを申し上げておりますし、経済産業省、宮城県、東京電力にも早急な対応に関する要望をしようと思っております」

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