イベントレポート『TOKYOもしもFES渋谷2023』ハピキャン出展ブース紹介!遊びながら防災を学べた2日間

2023年9月2日(土)・3日(日)の2日間、東京都渋谷区・代々木公園にて参加型の防災イベント『TOKYOもしもFES渋谷2023』が開催されました。各企業ブースやアウトドア、サバイバルゲームを通して様々な視点から「防災・減災」について学べるイベントでした。ハピキャンチームも「防災×キャンプ」をテーマに出展してきましたので、当日の会場の様子をレポートします!

『TOKYOもしもFES渋谷2023』開催概要

筆者撮影

「もしもフェス渋谷」は渋谷区と「もしもプロジェクト」が連携し、2022年からスタートした体験型の防災イベントです。

「もしも、渋谷で大地震が起きたら」。そんなことを想像しながら見て・食べて・遊んで・学べる、大人も子どもも楽しめるコンテンツが盛りだくさん。

【イベント概要】

  • 名称:「TOKYOもしもFES渋谷2023」
  • 開催日時:2023年9月2日(土)・3日(日)10:00~17:00
  • 会場:代々木公園(イベント広場・ケヤキ並木・ステージ会場)
  • 東京都渋谷区代々木神園町2-1
  • 入場料:無料
  • 主催:一般財団法人渋谷区観光協会・一般社団法人渋谷未来デザイン・こくみん共済coop <全労済>・もしもフェス実行委員会
  • 共催:渋谷区
  • 後援:東京都
  • 公式サイト:https://moshimo-project.jp/fes2023
筆者撮影

2022年に引き続き、ハピキャンも「防災×キャンプ」のブースを出展させていただきました!

たくさんの人で賑わっていた2日間のイベントの様子を、たっぷりレポートしていきます。

【アウトドアエリア】ハピキャン&人気アウトドアメーカーが登場!

まずはハピキャンも出展させていただいた、「アウトドアエリア」のブースをご紹介していきます。

「ハピキャン」:災害時に役立つキャンプ道具展示・防災模試クイズ・オリジナルグッズ販売

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ハピキャンブースでは、昨年に引き続き「災害時に役立つキャンプ道具」を展示しました。

筆者撮影
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テントはもちろんランタンやクッカー、ポータブル電源など、キャンプギアはそのまま災害時にも使えるものがほとんどなので、“もしものとき”にあるととっても心強いです。

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寝袋やマット、エアーベッドなども、避難所などで少しでも快適に体を休めるために役立ちます。

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キャンプギアの展示だけでなく、今年も「ハピキャン防災模試」を実施!

「防災×キャンプ」の視点で、「もしも」の時に知っておくと役に立つ知識についてクイズ形式で答えられるようになっています。

さて、突然ですが ここでみなさんに問題です!

【問題】

「災害時には、1日1人あたり約何リットルの水が必要でしょうか?」

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正解は・・・

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【答え】

「1日あたり1人約3リットルの水が必要」です。

ちなみに、備蓄水としての目安は約7日分以上となります。

つまり、1人分だけでも「3リットル×7日分=21リットル」が必要、ということになります。

家族分揃えるとなると、さらに大量の水が必要になってきますね…!

どうですか?みなさんご存知でしたでしょうか?

「水はあった方が良い」ということは何となく知っていても、「どれくらい用意すれば足りるんだろう?」ということまでは意外と知らなかった…という方も多いのではないでしょうか?

私も正直そこまで知りませんでした…!

これを機に、自宅の防災グッズを見直そうと本気で思いました…。

筆者撮影
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その他に、「ハピキャンオリジナルグッズ」の販売も!

イベントに出展するたびに、どんどん新アイテムが増えているような…!

どれもイベントの時にしか実際に手に取って見られるチャンスはないので、今後のイベント出展でもぜひチェックしてみてくださいね。

筆者撮影
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番組でおなじみのステッカーや、ハピキャンを放送している「メ〜テレ」のマスコットキャラクター、「ウルフィ」アイテムもたくさんありましたよ!

「野あそび夫婦」:車中泊&車上泊体験

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ハピキャンブースのお隣では、ハピキャンライターとしても活躍してくださっている「野あそび夫婦」のお二人が「車中泊&車上泊体験」のブースを出展されていました!

筆者撮影
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野あそび夫婦さんの愛車「NONIWA号」を、72時間の車中泊避難を想定した仕様にカスタマイズ。

実際に車内やルーフテントの中に入って「災害時にはどんなアイテムが役立つのか」「車中泊&車上泊ってどんな感じなの?」を体験することができました。

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▼災害時に便利な「簡易トイレ」+「目隠しポンチョ」のセットはぜひ揃えておきたいおすすめアイテムです。

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特にルーフテントの車上泊体験は大人気!子どもたちが行列を作って体験しに来ていましたよ。

車の上にルーフテントを取り付ければ更に居住空間が増えて、災害時でもプライバシーを守りながら過ごせる空間になります。

色々なアイテムがカスタムされた車内はとっても快適そうでした!

「Jackery(ジャクリ)」:ポータブル電源の展示

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ハピキャンでもおなじみのポータブル電源メーカー「Jackery(ジャクリ)」ブースでは、災害時に役立つポータブル電源を展示。

目的や使用人数によっておすすめなモデルが分かりやすく紹介されていました。

筆者撮影
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アイテムと一緒に展示されているメッセージがとても的を得ていて、さすがだなぁと感じました。

「キャンプで使うのがいちばん楽しい防災訓練になる。」本当にそうですよね…!

防災アイテムって普段はしまい込んであったり、あまり使う機会ってないと思うのですが、とはいえ普段の生活の中で「防災訓練をやろう!」と思ってもなかなか難しいもの…。

それが、キャンプで使うことが防災訓練になっているんだ…!と思えばものすごく心強いし、いざという時でも使い慣れているから安心ですよね。

「BLUETTI(ブルーティ)」:ポータブル電源の展示

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こちらもポータブル電源メーカーの「BLUETTI(ブルーティ)」。

シンプルでスマートなデザインがテントサイトや自宅のインテリアにも馴染みやすく、普段から使いやすいのも嬉しいです。

筆者撮影
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災害時に必要なポータブル電源の容量の目安は、約1,000Wh以上とされています。

停電など、電気が使えない時間が長期化した時のためにも、大容量のポータブル電源や、複数のポータブル電源を用意しておくのもおすすめです。

「SOTO(ソト)」:バーナーを使った「火育教室」

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キャンパーにはおなじみの国産バーナーメーカー「SOTO(ソト)」のブースでは、バーナーを使ったオリジナルのネームプレートづくりのワークショップが開催されていました!

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災害時にガスが止まってしまった場合に火おこし器として役立つのがバーナー。

キャンプや登山でも使える機会が多いので、ぜひお子さんと一緒に使い方を練習しておきたいですね。

「三重県いなべ市」:ハピキャンカー展示・「mobile hutteプロジェクト」・ご当地アイテム販売

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「三重県いなべ市」ブースでは、三重県やいなべ市の特産品やご当地アイテムがずらり。

当日はまだまだ暑い夏日だったので、冷たい緑茶がとってもおいしかったです!

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いなべ市といえば、人気アウトドアスパイスのご当地版「ご当地ほりにし」の対象地域でもあります。

ブースではいなべ市限定のオリジナルラベルVer.の「ほりにし」も販売していましたよ!

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ハピキャンといなべ市さんがコラボしたミニのぼりも…!

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いなべ市さんの協力で作っていただいた「ハピキャンカー」の展示や、平時にも有事にも活躍する軽トラをカスタムして作る「mobile hutteプロジェクト」の紹介もありました。

普段はキッチンカーとしてとして使用し、災害時には炊き出しや仮設住居など「避難拠点」に早変わりするという、画期的なアイデア!とても良いなと思いました。

【もしもの学校】NEW!家族で学べる「防災・減災」の知識

つづいて、アウトドアエリア以外にもたくさんのユニークなブースがありましたので一部ご紹介していきます!

"NOSHINKU" Imported by Knot Global:天然成分配合のハンドクレンザー販売

筆者撮影
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「NOSHINKU」のブースでは、天然成分が配合されたカラフルなハンドミストが販売されていました。

中に洗浄料が入っていて、シュッと手指にスプレーすればお肌を清潔にリフレッシュできるミストなんです。

カラーごとに香りも異なり、レモン・ラベンダー・ユーカリなど、自然由来の優しい香りに癒されました♪

ポケットサイズでとっても薄くてコンパクト&カラフルな見た目がおしゃれで、災害時に限らず普段から手を清潔に保つアイテムとして常備したくなります。

こくみん共済 coop <全労済>:防災クイズや防災リーダー診断

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こくみん共済ブースでは、災害時に役立つ知識をクイズ形式で出題。

例えば「簡易トイレは大人1人につき1日何枚必要?」「答え:4〜8枚」など、覚えておきたい情報が分かりやすく展示されていました。

江崎グリコ株式会社:液体ミルクの体験会など

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2019年に日本で初めて「液体ミルク」の販売を開始した江崎グリコのブースでは、液体ミルクの使用体験を実施。

日本ではまだ利用が少ない液体ミルクですが、フィンランドやスウェーデンなどでは粉ミルクよりも使用割合が高いほどポピュラーな存在なのだそうです。

お湯や水に溶かす必要がなく常温保存が可能なため、災害時にもとても便利ですね。

陸上自衛隊:自衛隊車両の展示、自衛隊カレーの炊き出しなど

筆者撮影
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陸上自衛隊ブースでは、子どもたちが大きな自衛隊車両に興味津々でした!

去年も大人気だった「自衛隊カレー」の炊き出しも、限定600食が無料で提供されていました。

一度は食べてみたいですね!

株式会社UACJ:アルミニウムの防災用品を体験

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日本のアルミニウムメーカー「UACJ」では、アルミホイルで作った様々な形のフィギュアが展示されていました。

筆者撮影
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なかには、メ〜テレのマスコットキャラクター「ウルフィ」も!

アルミホイルで作ったとは思えない完成度の高い「ウルフィ」に、ハピキャンメンバーも大喜びでした!

【エネルギーエリア】NEW!トヨタの給電車で“新しい避難生活”を体験

今回初となる「エネルギーエリア」では、トヨタ自動車株式会社による給電車を活用した“これからの避難生活”を体験。

“「クルマで給電」で備えるこれからの避難生活”をテーマに、酷暑に対応できる「冷風テント」「冷蔵庫テント」や、避難生活のQOLを維持するための「つながるテント」「在宅避難エリア」など、4つのテーマにちなんだテントが展示されていました。

「冷風テント」では、扇風機やハンディファン、スポットクーラーなどの電気が給電車1台でまかなわれていました。

外は35℃を超える猛暑日だったにも関わらず、テント内はひんやりと涼しい風が吹いていて、夏の災害時にこうした避難場所があると本当に助かるなと感じました。

「冷蔵庫テント」では、2台の冷蔵庫を使って電気がある場合とない場合で庫内の温度がどのように変わるかを体感することができました。

給電車から電気を供給している方の冷蔵庫では、庫内の食品や飲み物がしっかり冷やされていましたが、電気が通っていない冷蔵庫の方は飲み物もぬるくなってしまっていました。

避難生活中に困ることの一つが食品などの冷蔵保存ができないことが挙げられますが、トヨタの給電車を使えば、なんと冷蔵庫も約7日間連続で稼働させることができるそうです!

いざという時に、車内のコンセントから直接給電できるのはかなり心強いですね。

「つながるテント」では、PCやスマートフォン、ダブレットなどの電子機器類を給電車で稼働させていました。

現代においては災害時の情報収集アイテムとしてPCやスマートフォンは欠かせないもの。

非難生活ではもちろん、普段のキャンプ時にも映画を観たりスマホの充電、ちょっとしたお仕事にも使えてかなり役立ちそうですね!

「在宅避難エリア」では、災害時に在宅避難をした場合を想定し、冷蔵庫や洗濯機、テレビや空気清浄機など、自宅の中での使用頻度が高い電気製品を給電車からの電気で稼働させていました。

なんと、給電車1台で一般家庭で使用する約5日分の電力を供給できるそうです。

自宅が無事だった場合、在宅避難が可能になれば避難が難しい高齢者の方や乳幼児、ペットとも一緒に非難生活を送ることができ、とても安心だなと感じました。

その他にも、給電車1台でどれだけの電気製品を動かすことができるか、を予想する「電力ぴったりチャレンジワークショップ」という体験も。

電気の使用量が1500Wぴったりになるように電気製品を選んでみますが、意外とみなさん1500W以下になってしまっていた様子。

1500Wの電力で使える電気製品は意外と多い、ということを体感できる面白いワークショップでした。

災害時に車から電気を供給できるという選択肢を持っておくことで、より避難生活が快適になったり、身近な人を助けてあげられることも。ぜひ新しい避難生活の一つの形として、覚えておきたいですね。

【サバイバルエリア】災害から身を守る

つづいては、大地震が起きたときに、災害から身を守るための身体の動かし方を体験できる「サバイバルエリア」です。

SPARTAN RACE:「もしも」に備えた障害物ミニレースを体験!

筆者撮影
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「SPARTAN RACE」では障害物ミニレースを開催。

地震や火事の際は、がれきや崩れた建物の中から避難しないといけないかもしれません。

非常時を想定した障害物をうまく乗り越えられるか。機転と体力が試されます。

パルクール鬼ごっこ体験会:鬼ごっこスポーツで「もしも」に備えて体を動かそう!

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「パルクール」とは、フランス生まれの、走る・跳ぶ・登るなどの「移動動作」で心身を鍛える運動方法です。

実際のパルクールでは街や森で、自由にスタートとゴールを決めて、障害物を越えることで体を鍛えていきます。

今回の「TOKYOもしもFES渋谷2023」では、障害物の他に「鬼ごっこ」の要素も取り入れて、鬼から逃げながらいかに障害物を避けられるか…を体験できるコーナーとなっていました。

子どもたちも、鬼ごっこ=遊び感覚で楽しく参加していましたよ!

【フードエリア】キッチンカーで腹ごしらえ

筆者撮影
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昨年に引き続き、フードエリアも充実!

タコライスやグリルチキンなど、食欲がそそられるおいしそうなフードがたくさん出店していました。

会場内でご飯も食べられるのは嬉しいですね!

【ケヤキ並木エリア】各企業の防災コンテンツを体験

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「ケヤキ並木エリア」では、様々な企業ブースで防災・減災について学ぶことができました。

パナソニック株式会社:フォトブースで非常口の緑のマークになってみよう!

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「防災は光から。」がテーマのパナソニックのブースでは、誰もが見たことのある「非常口の緑のマーク」になれるフォトブースが設置されていました!

ブースの上に立ってダッシュポーズをすれば、あの「非常口」マークになれる!というユニークなフォトスポットで、たくさんの人が写真を撮っていました。

NHK防災「ビジョンハウス」:NHKの防災コンテンツを大画面で上映

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NHKの「ビジョンハウス」では、日本中で生みだされたみんなの防災アイデアを集めた、いざという時に役立つ防災動画が上映されていました。

「ひとりでも多くの命を守るために何ができるだろう?」と、考えるきっかけになります。

東京消防庁 渋谷消防署:起震車体験

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公園の入り口付近には、実際の地震の揺れを体験できる起震車もスタンバイ。

地震の揺れを事前に体験しておくことで、実際に地震が起きたときにもパニックにならずに対応することができます。

メインステージ

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メインステージでも2日間でそれぞれたくさんのコンテンツが開催されていました。

トークショーやダンスで防災を学ぶ「ぼうさいPiPit!ダンス」など、大人も子どもも楽しく災害について考えられるプログラムが充実。

「みんなの防災+ソナエ」ステージでは、NHK・塚原愛アナウンサー、日本テレビ・中島芽生アナウンサー、気象予報士の木原実さんとそらジロー、フジテレビ・木村拓也アナウンサー、ガチャピン&ムックなど、局の垣根を越えたゲストたちと防災を学べるトークショーが開催されていました。

『TOKYOもしもFES渋谷2023』に参加して:「もしも」は明日起こるかもしれない。今からできる備えを!

筆者撮影
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なんとかお天気も良く、『TOKYOもしもFES渋谷2023』の2日間が終了しました。

2022年から引き続き、2年度目の開催のもしもFES渋谷。今年から新設されたエリアなども増え、昨年よりさらに面白いコンテンツが充実していました。

もしもFESに参加して感じることは、大人も子どもも楽しみながら防災について学べるコンテンツが本当に多いということ。

クイズ形式やゲーム感覚で参加できる企画も多く、子どもも飽きずに楽しむことができます。

災害はいつ起こるか分からないこそ、こうして日頃から身近に意識してもらうきっかけを提供することは、本当に意義のあることだなと、改めてもしもFESの良さを実感した2日間でした。

筆者撮影
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最後に、ハピキャンブースに立ち寄ってくださったみなさま、本当にありがとうございました!

キャンプ道具は災害時にも役に立つアイテムばかり。ぜひこの機会に普段使っているキャンプギアを「防災アイテム」という視点で取り入れてみてくださいね。

キャンプでの体験は、きっと電気やガスが使えない災害時にも役に立つはずです。

明日来るかもしれない「もしも」の時に備えて、今からできる備えをしっかりしておきましょう!

© ハピキャン