神山智洋が吸血鬼探偵に! ⾒た目18歳、実年齢88歳の不⽼不死のキャラクターにこだわり「美容院に⾏きまくりました」

ジャニーズWEST・神山智洋が、WOWOWで2024年放送・配信の連続ドラマW-30「白暮のクロニクル」(日時未定)で主演を務めることが分かった。70年にわたり起こる連続殺人事件の犯人を追う吸血鬼探偵役で、初の単独主演を果たす。

「白暮のクロニクル」の原作は、「機動警察パトレイバー」「じゃじゃ馬グルーミン★UP︕」など、数々の人気作品を生み出し、現在も「週刊ビッグコミックスピリッツ」(小学館)で「新九郎、奔る︕」を連載中の漫画家・ゆうきまさみ氏の同名漫画。2013~17年まで「週刊スピリッツ」で連載された、吸⾎⻤×公務員という異⾊のコンビが難解な事件に挑むミステリーだ。

今回の実写ドラマ化決定に、ゆうき氏は「実のところ、実写ドラマ化の話をいただいた時には『うれしいけれど無謀ではないか』とも思いました」と心配があったことを告白。しかし、「WOWOWさんがこのドラマ化に挑んでくれる以上、期待するしかありません。僕はWOWOWさんのドラマが大好きなんです。主演の神山さんも大変な気合の入り方と聞いていますし、あの原作をどう料理し、どんな映像が生み出されるのか、やっぱり楽しみなんですよ」と期待を込めた。

主演・神山が演じるのは、不⽼不死の体質を持つ“オキナガ”で、⾒た目が18歳、実年齢は88歳の雪村魁。オキナガ絡みの殺人事件の捜査に協⼒する傍ら、70年間にわたり、未(ひつじ)年のクリスマスに起こる連続殺人事件、通称「羊殺し」の犯人を追っている。その犯人にかつての恋人を殺害されており、オキナガ以外実⾏することのできない「羊殺し」の犯人を突き⽌め、復讐(ふくしゅう)を果たすことを目的としている。

そんな魁とコンビを組むことになるのは、オキナガ惨殺事件に遭遇した厚労省の新⽶職員・伏⽊あかり。オキナガたちを管轄する厚生労働省の「夜間衛生管理課」、通称・夜衛管(やえいかん)への異動を通告され、魁の担当者になるよう命じられる。2人はバディとなり、衝突を繰り返しながらも事件解決に奔走。やがて魁とあかりの数奇なる運命が明らかになる。

迫る次なる「羊殺し」の犯⾏。果たして犯人は一体誰なのか? そして、魁は復讐できるのか? 時を越えて生きるオキナガに起こる怪死事件、彼らの思いが紡ぐ年代記――。吸⾎⻤探偵が挑む、極上のミステリーエンターテインメントの幕が上がる。

神山は自身初の単独主演作品としてのオファーに「遂に来た︕」と感激した様⼦で、演じる魁に関しては「子どもっぽいところがありながらも達観しているキャラクター」と説明。原作でも特徴的な魁の髪⾊を「どうしても地毛でいきたくて、意地でも魁に近づけてやろうと思って美容院に⾏きまくりましたね(笑)」と話す。

加えて「あと食事制限もしました。今もしています。オキナガになった18歳から体形も変わらない、オキナガになった瞬間に時が止まっていると思うので。食べているものもお肉ばっかり、スイーツとかは絶対に食べていないから、太るわけがないと思いました。逆に筋トレをして筋肉がついている状態もちょっと魁っぽくないなと、食事制限で体重を落とそうと思い、ピークから3kgは落としました。自然に無理することなく減量しましたね。あとは眉毛を若干細くして、キリッとさせて。できるだけオキナガ、雪村魁という人物像に近づける努力はしました。現実的というか、もしかしたらこういう人が実際にいるのかもみたいに思ってもらえるように、できるだけ人間っぽさ、リアル感は追求しました」と、こだわりを披露している。

そして、視聴者に向けて「原作を読んでものすごく引き込まれました。魁の魅力、あかりとの凸凹コンビ感、最初はバチバチだけど段々と戦友になっていくキャラクターがいたり…」と目を輝かせる。「魁の実年齢は88歳だけど、18歳の時の少年心とさまざまな人生経験によって達観していて、最初はクールで自由だったけど、関わる人との対話によって奥底に眠っていた人間味がどんどん現れてくる。それを引き出してくれる個性豊かなキャラクターたちとの掛け合いにも、注目していただければと思います」とアピールしている。

なお、メイン監督は、連続ドラマW-30「ダブル」(WOWOW)を手掛けた中川和博氏。脚本は「連続ドラマW 邪神の天秤 公安分析班」(WOWOW)の小山正太氏、「相棒」シリーズ(テレビ朝日系)や「ウルトラマンブレーザー」(テレビ東京系)の山崎太基氏らが務める。音楽は、連続テレビ小説「舞いあがれ!」(NHK)、「それってパクリじゃないですか︖」(日本テレビ系)の富貴晴美氏が担当。魁とバディを組むことになる伏⽊あかり役ほか、個性豊かなキャラクターを演じるキャスト陣も今後順次発表される。

ドラマを手掛ける高江洲義貴プロデューサーは「初めて原作を読んだ時、魅力的なキャラクター、緻密なストーリー、奥に秘めた現代的なテーマに感動し、『絶対に映像化したい』と、すぐに原作権の問い合わせをしました」と振り返り、許諾が下りて、主役の雪村魁のキャストを考えている時、ジャニーズWESTのライブを見に行ったと話す。「神山さんのたたずまい、パフォーマンスを目の当たりにし、『あ、魁だ』と思って、すぐにオファーをしました」とキャスティングにも触れている。

続けて「情熱を持った志の高い素晴らしいスタッフ・キャストが集まってくれました。今、こうして自分が心から願った座組で本作に挑めていることに大きな喜びを感じています。同時に『ゆうきまさみ作品、初の実写映像化』『神山智洋、初の連続ドラマ単独主演』という、看板の重みに非常に身が引き締まる思いであります。この看板の名に恥じない、最高に面白いドラマを皆さまにお届けします」と手応えをにじませている。

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