万博の建設現場にAI気象予測 大阪ガス実証、円滑作業後押し

大阪ガスが手がける人工知能による気象予測が表示されたモニター=6月、大阪市

 大阪ガスは、人工知能(AI)による独自の気象予測技術を応用し、2025年大阪・関西万博の建設現場に予測データを提供する実証実験を本年度にも始める。天候だけでなく、クレーンの操作やコンクリートの使用で参考になる情報をスマートフォンに通知する仕組みを想定する。人手不足などで工事の遅れが課題となる中、円滑な作業進行を後押しする。

 大ガスは気象庁の予測や地形情報を基に、AIで解析した独自の予測データを持つ。岐阜県から山口県までのエリアをカバーし、予測範囲は2.2キロ四方と気象庁よりも細かい。13年から社内でガス需要の把握などに活用し、外部への展開も本格化させている。

© 一般社団法人共同通信社