夏帆、麻生久美子、宮﨑あおいが松任谷由実の名曲からインスピレーションを得た「ユーミンストーリーズ」で主演

NHK総合では2024年春に、夜ドラ「ユーミンストーリーズ」(月~木曜午後10:45、開始日未定)を放送。松任谷由実の名曲×小説家×トップクリエーターによる三つの短編ドラマで、夏帆、麻生久美子、宮﨑あおいがそれぞれ主演を務めることが分かった。

幅広い層に愛される松任谷の名曲からインスピレーションを得て、3人の小説家が生み出した三つの物語「ユーミンストーリーズ」。ドラマ化をするために、映画、ドラマ、ミュージックビデオなどで活躍する3人の監督、3人の気鋭脚本家、豪華出演者、トップクリエーターが集結。それぞれの創造力が掛け合わされたストーリーは、郷愁の念を抱かせ、切ない気持ちへと誘い、一歩前に踏み出す勇気を与える。1日の終わりの15分間、ユーミンの名曲に思いはせながらホッと一息つけるオムニバスドラマを3週にわたっておくる。

第1週は、綿矢りさ氏の原作、夏帆主演、映画「あのこは貴族」(2020年)、「すべて忘れてしまうから」(ディズニープラスほか)の岨手由貴子氏脚本、「君に届け」(Netflixほか)、「彼女たちの犯罪」(日本テレビ系)の菊地健雄氏演出による「青春のリグレット」を放送。

結婚して4年で夫に浮気され、夫婦関係が破綻しかけている菓子(夏帆)。まだやり直せると考えた菓子は夫を旅行に誘うが、その旅先で、昔ある人に言われた言葉が実は重要な意味を持っていたことに気付く。青春時代の記憶が後悔となって呼び起こされる、ほろ苦い恋の物語だ。

夏帆は「ユーミンさん(と呼ばせてください)、菊地監督、岨手さん、綿矢さん…と好きがこんなにも詰まった作品に参加させていただけるなんて…胸が高鳴ります。人生のたった一場面かもしれないけど、忘れることのできないその一瞬を、丁寧に演じていけたらと思っています」と抱負を述べる。

第2週は、柚木麻子氏の原作「冬の終り」を麻生主演で映像化。「年の差婚」(MBSほか)、「プリズム」(NHK)のねじめ彩木氏が脚本を、CMを中心に、映画やドラマも手掛ける箱田優子氏が演出を担当する。

スーパーマーケットでパートとして働く藤田朋己(麻生)は、新しく入ったパートの仙川真帆と全く会話が続かず、気まずい思いを募らせる。しかし、有線放送である曲が流れた時、初めて変化が。もう一度、少しだけ日常に変化を――1人の思いをくみ取ったパート仲間によって、ちょっとした大事に発展してしまう友情物語だ。

麻生は「最初にお話をいただいた時に、監督が箱田優子さんということに魅力を感じました。箱田さんとは以前CMの撮影でご一緒させていただいていたのですが、演出がとにかく面白くて、いつかまたお仕事したいとずっと思っていました。今回、念願かなってやっとご一緒できると思うと本当にうれしくて、今から撮影が待ち遠しいです。フードコートのパート仲間たちで繰り広げられる人間模様を、ユーミンさんの『冬の終り』の楽曲のお力をお借りしながら、面白い作品にできればと思っています」と撮影を心待ちにする。

第3週は、川上弘美氏の原作、宮﨑主演による「春よ、来い」。映画「ちひろさん」、「アンダーカレント」(ともに23年)の澤井香織氏が脚本、米津玄師のミュージックビデオ「地球儀」、「舞妓さんちのまかないさん」(Netflixほか)など、映画、広告、ドラマ、ミュージックビデオなどで幅広く活躍する奥山大史氏が監督を務める。

宮﨑は「『春よ、来い』は交わることのない3人が、何かに導かれるように同じ場所、同じ時を過ごします。松任谷由実さんの名曲から川上さんが生み出した物語を、スタッフ、キャストの皆さんと共に丁寧に紡いでいけたらと思っています。2024年の春にすてきな作品をお届けできるよう頑張りますので、ぜひ楽しみにしていてください」とメッセージを寄せている。

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