「ハロウィーン渋谷来ないで」 区長が海外メディア通じ訴え

記者会見する東京都渋谷区の長谷部健区長=5日午前、東京都千代田区の日本外国特派員協会

 東京都渋谷区の長谷部健区長が5日、日本外国特派員協会(東京)で記者会見し「渋谷はハロウィーンイベントの会場でない」と改めて訴えた。訪日外国人らを念頭に、ハロウィーンの10月31日前後に、スクランブル交差点やセンター街などの路上に集まって飲酒しないよう求めた。

 渋谷区によると、ピークだった2019年の夜は、約4万人が路上にあふれた。長谷部氏は「(新型コロナウイルス感染症の5類移行もあり)今年は6万人が集まる懸念がある。(例年は)目視で6、7割が外国人で、韓国・ソウルの雑踏事故のようにならないためにも、ハロウィーン目的で渋谷を訪れるのは考え直してほしい」と述べた。

 9月の記者会見でも同様の呼びかけをしていた。区はハロウィーン期間などの迷惑行為を防ぐ条例に基づき、10月27日夕~11月1日未明、渋谷駅周辺での路上飲酒を禁じる。直前の土曜日となる10月28日と当日の31日、近隣店舗に酒類販売の自粛を求め、街に警備員も配置する。

昨年10月31日、ハロウィーン当日を迎え、渋谷のスクランブル交差点を歩く仮装姿の人たちと警備に当たる警察官

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