「冷やかしやからかい」いじめ件数が過去最多 千葉県内の公立学校

いじめ件数が過去最多 5万2720件 千葉県内の公立学校

 2022年度、千葉県内の公立学校で認知されたいじめの件数は5万2720件で、過去最多となりました。

 県教育委員会は、10月5日、2022年度、県内の公立学校で起きたいじめや不登校などに関する調査結果を公表しました。

 それによりますと、2022年度、県内の公立学校で認知されたいじめの件数は5万2720件でした。

 前の年度よりも1200件余り増加し、現在の項目で調査を始めた1997年以降、最多となりました。

 「いじめの態様」は、小・中・高校では「冷やかしやからかい、悪口など」が5割から6割程度で最も多く、高校では「パソコンや携帯電話などでのひぼう中傷」が約15%で続きました。

 いじめが増えた背景について、県教委は、「軽微ないじめも積極的に認知した」ことや、「コロナ禍の制限が解除され生徒同士の接触機会が増えた」ことを挙げています。

 一方、自殺した児童生徒は23人で、やはり過去最多となりました。

 県教委は自殺の原因について「特定できないものが多い」とし、「いじめによる自殺はない」と説明しています。

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