巡って学ぼう日本遺産 那須野が原開拓推進協 来月までスタンプラリー

日本遺産の登録文化財の一つ、旧青木家那須別邸

 【那須塩原】明治時代の貴族らが那須野ケ原開拓に取り組んだ軌跡などを知ってもらおうと、那須野が原開拓日本遺産活用推進協議会は11月30日まで、那須野ケ原地域の日本遺産に登録された文化財などを巡るデジタルスタンプラリーを初めて実施している。集めたスタンプ数に応じ抽選で賞品を贈る。同協議会事務局の相馬幸(そうまさち)市教委生涯学習課主査は「足を運んで初めて分かる地域の魅力を知ってほしい」と参加を呼びかけている。

 日本遺産は、地域の歴史や文化を分かりやすく表現した「ストーリー」を文化庁が認定する。那須野ケ原開拓のストーリー「明治貴族が描いた未来~那須野が原開拓浪漫譚~」は2018年に認定された。

 構成文化財として市内と大田原、矢板、那須の4市町で32の文化財が登録されている。青木の旧青木家那須別邸、大田原市湯津上の「『拓魂』碑」、矢板市上伊佐野の山縣有朋記念館、那須町寺子丙の山田農場事務所跡など、いずれも歴史の薫り高いスポットだ。

 デジタルスタンプラリーは、まずスマートフォンなどに専用アプリ「スタンプラリー for Clickable Paper」をインストール。対象施設にある専用ポップを読み取るとスタンプが得られる。対象施設は各文化財や周辺の道の駅など計100カ所。アプリはスタンプラリーの特設サイトにダウンロードの案内がある。

 スタンプ10個でステーキ肉とワインセット、7個で乳製品やジュース、コーヒーの詰め合わせ、5個で羽根ペン、3個で日めくりカレンダーが、それぞれ抽選で当たる。(問)同協議会事務局専用メールアドレスcontact@nasunogahara-nihonisan.com

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