国産2号の次世代量子計算機開発 富士通と理研、企業に利用提供

国産2号機となる次世代計算機「量子コンピューター」=5日、埼玉県和光市

 富士通と理化学研究所は5日、国産2号機となる次世代計算機「量子コンピューター」を共同開発したと発表した。埼玉県和光市にある両者の連携センターに設置しており、企業や研究機関に利用機会を提供して、創薬や金融分野などでの活用を促す。

 量子コンピューターは、量子と呼ばれる電子や光の粒など極めて小さな物質の性質を利用する。技術が確立すれば情報の処理量が飛躍的に増え、将来的には複雑な計算を超高速にできるようになる。薬や素材の開発、暗号解読、金融資産の運用など幅広い分野で活用が期待されている。

 2号機は、国産1号機と同様、極めて低温で電気が流れやすくなる「超電導」という現象を利用した。

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