“八冠達成”を前に負けられない 藤井聡太七冠が竜王戦へ 対戦相手は同学年でタイトル初挑戦の伊藤匠七段

将棋の藤井聡太七冠は史上初の八冠独占に王手をかける中、10月6日は防衛戦となる「竜王戦七番勝負」が東京で開幕します。

挑戦者は伊藤匠七段で、ともに2002年生まれの同学年対決となります。

優勝賞金4400万円、将棋界最高峰のタイトル戦「竜王戦七番勝負」が6日、東京で開幕します。

現在、藤井七冠はタイトル獲得すれば前人未到の八冠となる「王座戦」に挑んでいますが、6日からは竜王のタイトル3連覇を目指す防衛戦となります。

挑戦者は藤井七冠と同学年で、タイトル初挑戦となる伊藤匠七段(20)。

5日は、会場のセルリアンタワー能楽堂で空調や照明を確認したり、駒を選んだりする検分を行いました。

伊藤七段は2021年度の新人賞と勝率1位を獲得し、藤井七冠の「5年連続勝率1位」を阻止しました。

今回、強豪ひしめくトーナメントを勝ち上がり、藤井七冠以外に唯一タイトルを保持する実力者、永瀬拓矢王座との直接対決を制し、竜王戦への挑戦権をつかみました。

(伊藤匠七段)
「タイトル戦は将棋を始めた頃から憧れていた舞台なので、非常に嬉しい気持ち」

伊藤七段は、史上最年少でデビューを飾り、その後も快進撃を続ける同学年の藤井七冠の存在を常に意識してきました。

(伊藤匠七段)
「自分は常に藤井七冠を追いかけて、ここまで来られた気がするので。自分を引き上げてくれた存在」

小学3年生の時には藤井七冠に勝って、号泣させたという逸話もありますが…

(伊藤匠七段)
「今は『将棋界の絶対王者』という存在だと思うので、自分としてはぶつかっていくだけ」

21歳の藤井七冠と、20歳の伊藤七段。

2人あわせた年齢「41歳」は、史上最も若い対戦となる今回のタイトル戦。

藤井七冠が白星スタートで偉業達成に突き進むか。

竜王戦第1局は6日午前9時に始まり、7日夜に決着する見込みです。

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